大谷翔平も「綿密に調査される」 識者が展望する今後…「真の被害者か明確にしようとする」

ドジャース・大谷翔平(左)と水原一平元通訳【写真:Getty Images】
ドジャース・大谷翔平(左)と水原一平元通訳【写真:Getty Images】

法律専門家が語る…大谷は「MLBからも綿密に調査されるでしょう」

 メジャーリーグ機構(MLB)は22日(日本時間23日)、大谷翔平投手の元通訳で、違法賭博に関与した疑いでドジャースから契約解除された水原一平氏について、正式な調査を開始したと声明を発表した。法律の専門家は、今後の展開について大谷も「MLBからも綿密に調査されることなるだろう」と語っている。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」が伝えた。

 記事によると、専門家は今後数日から数週間でより多くの事実が明らかになる可能性があると指摘した。元連邦検察官でスポーツ賭博の専門家の弁護士、ジェフ・イフラ氏は「もし本当に『大規模な窃盗』があったのであれば、オオタニが真の被害者なのかどうか、彼ら(連邦捜査機関)は明確にしようとするだろう」と語った。

 また、スポーツコメンテーターでビラノバ大学スポーツ法学の専門家であるアンドリュー・ブラント氏は「通訳を解雇したから、この問題が解決した、ということにはならないだろう」と述べている。

 元連邦検察官で、現在はホワイトカラー犯罪の弁護を行うデビッド・ワインスタイン氏は、水原氏による窃盗疑惑について、大谷側はできる限りの証拠をまとめるべきと主張する。連邦捜査機関に働きかけ、窃盗疑惑について記録をまとめていることを知らせたり、この問題を真摯に受け止め調査を行っていること、水原氏との接触を断ったりしていることなどを伝えるべきだと語る。さらに、連邦検察官は今後、大谷側に接触して証拠を求めるかもしれないとも予測している。

 フロリダ州でスポーツ賭博とギャンブルの弁護士を務めるダニエル・ウォラック氏はMLBが行う調査について「根本的な経緯についてより深い調査が行われなければ、リーグは大きな信用問題に直面することになる」と指摘する。ニュージャージー州の元連邦検察官であるキャシー・フレミング氏は、MLBの内部調査を受けたクライアント(主に選手の家族)の代理人を務めた経験があり、MLBにはかなり優秀な内部調査部門があり、弁護士は選手の言いなりになるようなことはないと明言している。

 連邦政府からの調査がどうなるかわからないが「オオタニはそれに対処するだけでなく、MLBからも綿密に調査されることになるだろう」とフレミング氏。今後の展開が注目される。

(Full-Count編集部)

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