彼→一平さん…何度も入れ替わった呼び名　消えた相棒、大谷翔平が滲ませた複雑な胸中

大谷翔平は「うまく言葉では表せないような感覚」と語った

　ドジャースの大谷翔平投手は25日（日本時間26日）、ドジャースタジアムで会見を行い、違法賭博問題で解雇された元通訳の水原一平氏に関する声明文を読み上げた。約11分間の会見では、質疑応答はなかったが複雑な心情を随所に滲ませていた。

「本当に数日前まで彼がそういうことをしていたのも全く知りませんでした」「彼が僕の口座からお金を盗んで……」など水原氏のことを「彼」と表現。“距離感”を感じさせた一方で、「一平さん」と“いつもの”呼び方も何度か口にした。説明をわかりやすくするためだった部分もあるとは思われるが、水原氏のことを「彼」と11度、「一平さん」と7度示した。

　公私に渡って長年活動を共にし、通訳という肩書き以上の間柄だった“相棒”との信頼関係が一気に崩れた。大谷は「正直ショックという言葉が正しいとは思わないですし、それ以上のうまく言葉では表せないような感覚」と胸中を語った。

「気持ちを切り替えるの難しいけど、まずシーズンに向けてまたスタートしたい」。大谷は、この日の会見でも同席した新通訳のウィル・アイアトン氏と“再出発”し、野球に専念する。

（Full-Count編集部）