【高校野球】東海大甲府がシーソーゲーム制す 13安打8得点で選抜8強の静岡撃破
隣県対決は両校合わせ24安打15得点の打ち合いに
第97回全国高校野球選手権大会の第2日第4試合で、東海大甲府(山梨)が今春選抜8強の静岡に8-7で競り勝った。
お互い2年連続で夏の切符をつかんだ両校の対戦は手に汗握る展開となった。先制したのは東海大甲府だ。初回2死二塁から4番平井が相手先発の村木からセンターへタイムリー二塁打を放つ。しかし静岡もすかさず反撃。その裏の攻撃で2死三塁から4番堀内がタイムリー二塁打で同点とした。
静岡は2回1死一、三塁から三瓶がスクイズを成功させ勝ち越しに成功。だが、東海大甲府も攻撃の手を緩めない。3回1死一、三塁から角山の犠牲フライで追いつくと、平井が死球で出塁し2死一、二塁に。ここで松岡がレフトへタイムリー二塁打、五十嵐がライトへタイムリーヒットとたたみかけ、この回一挙4得点で逆転した。
静岡もその裏の攻撃で2点を返すも、東海大甲府は4回にすかさず2点を加点し、再びリードを3点に広げる。
だが、静岡も粘りを見せる。6回に1死二、三塁から内山の犠牲フライで1点を奪うと、7回にも1死満塁のチャンスを作り、三瓶の犠牲フライで1点差に。さらに2死一、二塁で平尾の打球はセンター方向へ。これをセカンドがつかむも直後、本塁へ悪送球。二塁走者が本塁生還し、静岡が土壇場で同点に追いついた。
このシーソーゲームを制したのは東海大甲府だった。同点とされた直後の8回無死一、三塁から福武が勝ち越しのタイムリーヒット。これが決勝打となった。両校合わせて24安打15得点の打ち合いとなった隣県対決は、東海大甲府が制し初戦突破を果たした。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count