大谷翔平が去りエ軍は「バスの停留所のよう」 米記者が感じた“変化”、一室に広がる光景
大谷翔平が抜けて注目度は急落…エ軍2投手が語る“違い”
ドジャースの大谷翔平投手が昨年まで6年間在籍したエンゼルス。日本のスーパースターがチームを去ったことで、メディアの数は一気に減った。その状況を選手たちはどう感じているのだろうか。米スポーツ局「ESPN」が伝えている。
大谷が入団した2018年以降は50人程度いたエンゼルスの番記者は、今春のキャンプでは僅か3人だった。記事は3月後半に取材をしたエンゼルスのクラブハウスの様子について言及。「少しバスの停留所のような感じがした:選手数名がばらばらに各自のロッカーの前にいて、音楽は流れておらず、惰性で物事が動いている雰囲気だ。マイク・トラウトは自身のロッカーに座って、静かな口調で電話をしている。今の番記者3人は部屋の片隅に一緒に座っている。6年前、オオタニの存在が全てを変えたが、彼がいなくなってからはその時と同じくらいの早さで元に戻った」と伝えた。
記事は昨年までの6年間、エンゼルスの選手は、常に大谷についての質問を受けたと言及。性格、野球への取り組み、チームメートとの関わり方など、どんな細かなことも質問されたとしている。
取材を受けたグリフィン・キャニング投手は「彼がいなくなってここは変わる。前より楽になるとは言わない。彼は偉大な選手だから。だが、チーム文化を大きく変えて、求めるアイデンティティを手に入れようとする時は、少し注目度が下がる方が僕らの利益になるかもしれない」と語る。
そしてリード・デトマーズ投手は言葉を選びながらこう語る。「そういった質問をされなくなって、ほっとするとは言わない。他チームだったら心配しなくてもよかった事柄があった。彼がいる時、それは言うまでもなく良いことだが、少し雑音が多くはなる」。さらに「メディアがたくさんいたからね。例えば彼が怪我をしたとかハプニングが起きると、他の人たちがそのことに答えて意見を言わなくちゃいけない。僕らはプロ選手だ。そういうことに慣れている。今はこの辺は以前より少し静かになったとは言えるね」と続けた。
大谷抜きで10年ぶりのプレーオフ進出を目指すエンゼルス。今後の戦いに注目が集まる。
(Full-Count編集部)