水原容疑者が得た「最高権力」 代理人も手を出せず…大谷サポート体制の問題を米指摘
米誌伝える…大谷のサポート体制で「最大の弱点はオオタニの通訳だった」
ドジャース・大谷翔平投手の元通訳・水原一平容疑者は、米連邦検察に銀行詐欺の容疑で訴追され、12日(日本時間13日)にはロサンゼルスの連邦地裁に出廷した。大谷の口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正送金したとされる。大谷が代理人契約を結ぶ「CAAスポーツ」は今回の問題を受け、“大谷サポートチーム”を再構築するという。
米専門誌「スポーツ・ビジネス・ジャーナル」が、米経済紙「ウォールストリート・ジャーナル」のリンジー・アドラー記者の言葉を引用。「ミズハラ・スキャンダルを受けてCAAがオオタニの取り巻きグループを再構築へ」の見出しで伝えた。
記事は「CAAはオオタニに対して、経理担当者、ファイナンシャル・マネージャー、税理士、個人ブランド用のスポーツマーケティングの専門家、主要代理人からなる包括的なサポートネットワークを約束したのに、組織そのものがたった1人の人物にいとも簡単に侵害されることは予期しなかった」と指摘。「その砦の最大の弱点はオオタニの長年の通訳だった」と水原容疑者に言及し、「オオタニの世界ではミズハラに最高権力が与えられていた」と述べている。
記事では、「ミズハラがいた頃は代理人の(ネズ・)バレロでさえ、定期的にオオタニと話したりメッセージのやり取りをしたりすることなく、ミズハラを通してメッセージを伝えていた」と、11日(同12日)に提出された刑事告訴状の内容にも触れた。大谷を巡って、水原容疑者に“最高権力”が与えられていたという構図が、今回の大問題の端緒になったのだろうか。
(Full-Count編集部)