大谷翔平は24億円を回収できる? 専門家が分析、複雑な銀行との“被害関係”

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

水原一平容疑者は大谷の口座から約24億円を不正送金した

 ドジャース・大谷翔平投手の元通訳である水原一平容疑者が銀行詐欺の疑いなどで訴追された事件について15日(日本時間16日)、犯罪を専門としているカリフォルニア州地元記者が言及。大谷の口座から不正に送金された1600万ドル(約24億6700万円)について、“満額”を取り戻せる可能性は「低い」と私見を述べた。

 ジョージア州地元放送局「Newsy」が投稿した映像では、南カリフォルニアの事件を専門としているジャーナリストのメーガン・キューネフさんが「少なくても刑事事件から見れば、現時点でその可能性は低いと言っていいだろう。(刑事事件から取り戻す)ルートはない」と語っている。

 さらにキューネフさんは「興味深いのはどんな犯罪で起訴されているか。そして、その罪状にいくらのお金が紐づいているか、という点です」と説明した。「連邦裁判所が下す詐欺の判決の多くは、失われた金額によって決められる。合計でオオタニの口座から1600万ドル(約24億6700万円)の送金があったと聞いているが、厳密に言うと銀行が被害者ということになる。(元)通訳(水原容疑者)の弁護士もそこに目をつけて、連邦検事と交渉しているだろう」と語った。

 裁判で認められる被害額によって判決が変わる可能性が高いため、水原容疑者の弁護士は銀行が認定する被害額を注視していると指摘した。水原容疑者は大谷の口座から1600万ドル(約24億6700万円)以上を不正送金したとされるが、賭博での純損失は4068万ドル(約63億円)とされている。

(Full-Count編集部)

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