大谷翔平はジョーダン級“影響力” 米大使が称賛…チームの枠を超えた存在感
駐日米国大使のエマニュエル氏、大谷は野球を「世界にアピールしてくれている」
ドジャース・大谷翔平投手について18日、駐日米国大使のラーム・エマニュエル氏が東京都内で会見に応じ、「神様」として世界中で絶大な人気を誇った元NBAのスーパースター、マイケル・ジョーダン氏の名前を挙げ「オオタニサンは必ずそうなる」と太鼓判を押した。
2025年7月にクーパーズタウンにあるアメリカ野球殿堂博物館で開催される企画展「野球とベースボール:太平洋を越えた日米の野球交流」の発表会見にエマニュエル大使が出席。大谷の影響力を問われるとカブスの本拠地、リグレー・フィールドの近くに住んでいるという同大使は「シカゴの少年として答えたい」と穏やかな笑みを浮かべて話し始めた。
「よくあるのは運動選手がスポーツの範囲にとどまらず高みに引き上げることです。かつてシカゴ・ブルズにマイケル・ジョーダンが所属していました。彼はスポーツをやっている瞬間だけでなく、チームの枠も超えていた。ジョーダンの背番号(23)は非常に有名です。その背番号はグローバルなシンボルになりました。大谷さんは必ずそうなると思います。野球界を背負って立って世界にアピールしてくれている」
ジョーダン氏はNBAで10度の得点王と5度のMVPを受賞。史上最高の選手の1人と賞賛された。2002-2003年シーズンで引退しているが、今でも同氏のロゴ入りのシューズやアパレルは大人気となっている。シカゴを愛するエマニュエル大使が、大谷を“ジョーダン級”と称えたことが発言の大きさを物語っていた。
会見に同席したアメリカ野球殿堂博物館のジョシュ・ラウィッチ館長も「日米においてベーブ・ルース以来の稀に見るスター。世界中のファンにアピールしている。彼の役割は計り知れない。最高レベルで、野球を代表してくれていることを嬉しく思っています」と語った。
エマニュエル大使は「アメリカには多くの観光客が大谷選手目当てに旅行に来ます。ドジャースとパドレスが韓国で開幕シリーズを行いました。これは外交的な取り組みの1つです。メジャーで日本人選手はさらに活躍することでしょう、日米両国ともに野球が大好きです」。大谷を筆頭に、野球人気の世界的な発展、普及を望んだ。この日の会見にはアジア人初のメジャーリーガー、村上雅則氏や巨人史上最強の助っ人と呼ばれたウォーレン・クロマティ氏も出席した。
(湯浅大 / Dai Yuasa)