3球団を渡り歩く“未完の大器”は「軸を持って」 評論家が期待するオリ9年目野手
開幕スタメンを勝ち取るも2軍で再調整中のオリックス・廣岡大志内野手
プロ野球は開幕から1か月が過ぎ、12球団の戦い方も徐々に見えてきた。好調をキープする選手もいるなか、チャンスをものにできなかった選手も存在する。近鉄、オリックス、ヤクルトでプレーした野球評論家の坂口智隆氏は、現役時代に共にプレーしたオリックス・廣岡大志内野手に注目し、「綺麗に終わってほしくない」と、檄を飛ばした。
今シーズンの廣岡はOP戦で結果を残し、3月29日のソフトバンクとの開幕戦では「9番・中堅」で先発出場。チャンスをものにしたいところだったが、2試合に出場し4打数無安打と結果を残すことはできず、ファームで再調整となった。オリックスに移籍した昨季は日本シリーズに初出場。今年はレギュラー獲りが期待されていた。
ヤクルト時代には自主トレを一緒に行い、今でも親交のある坂口氏は「OP戦の段階では課題だった確実性が改善されてきた」と、成長を実感していたという。今年でプロ9年目を迎えた“未完の大器”に「もう、若手の部類には入らない。そろそろ結果、数字を残すことが求められる」とエールを送る。
ヤクルト、巨人、オリックスと3球団を渡り歩いた廣岡。ポテンシャルの高さは誰もが認めるところだ。「練習を続けられる根性もあり体も強い。プロとして一番大事な部分は備えている。あとは変えすぎないこと。色々なことを取り入れるのはいいが、一個、自分のなかで軸を持ってほしい」。若手時代から廣岡を知るだけに、能力を発揮できないもどかしさを感じている。
弟分への熱い檄を飛ばす様子は、Full-CountのYouTubeコーナー「坂口智隆の伸び代しかない!」で現在、公開中。現役時代に数多く対戦してきたソフトバンクの東浜らについても言及している。