【高校野球】興南が9回逆転、サヨナラで16強 春夏連覇の2010年以来の夏勝利
1点追う9回に鮮やか逆転、石見智翠館は8回に逆転もリード守りきれず
第97回全国高校野球選手権大会は第6日が11日、甲子園球場で行われ、興南(沖縄)が石見智翠館(島根)をサヨナラで破り、ベスト16進出を決めた。1点を追う9回に2点を奪って逆転し、6-5で劇的勝利。春夏連覇を達成した2010年以来となる夏の甲子園で勝利を挙げた。石見智翠館は8回に逆転したが、1点のリードを守りきれなかった。
興南は初回、2死一、三塁のチャンスで石川が一塁へタイムリー内野安打。1点を先制した。
その後も興南がチャンスを作りながら、追加点を奪えない。すると、5回、石見智翠館は1死から村上航がスリーベースを放ち、上農のセンターへのタイムリーで同点に追いついた。
しかし、その裏、興南が連打で無死一、三塁とする。ここで石川がセンターへの犠牲フライを放ち、すぐさま勝ち越した。
さらに、6回は1死一、三塁で比嘉がスクイズを決めて2点差。なおも2死一、三塁から具志堅がレフトへタイムリーツーベースを放ち、三塁走者がホームイン。一塁走者の生還は石見智翠館が中継プレーで阻止したものの、4-1とリードを広げた。
8回、3点を追いかける石見智翠館は2死から田中の死球、荒木のレフト前ヒットで一、二塁とチャンスを作る。ここで阿部が2点タイムリーツーベース。1点差に迫ると、相手投手の暴投で同点。さらに、2死満塁となってから代打・橋がライト前にタイムリーを放ち、ついに逆転に成功した。二塁走者も本塁生還を狙ったが、興南が阻止した。
その裏、興南は相手のエラーとボークもあり、1死三塁とする。ここで仲がセンターへフライを打ち上げる。代走で出場していた三塁走者・渡久地がタッチアップしたが、石見智翠館は鮮やかな中継プレーで本塁生還を阻止。1点のリードを守った。
9回、興南は具志堅の内野安打とバントで1死二塁とする。ここで石川がライトへタイムリー。石川のこの日3打点目の活躍で、土壇場で同点に追いついた。さらに、2死一、二塁とチャンスは続き、代打・城間がレフトへサヨナラヒット。石見智翠館はまたも懸命の中継プレーを見せたが、わずかに及ばず、石川が生還した。
興南が劇的な逆転勝ち。6-5で石見智翠館を破り、初戦を突破した。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count