ド軍11点大勝も指揮官憤慨「最低の守備」 2失策の遊撃ベッツに悩み「どうすれば」
ロバーツ監督「良くはなかった。今季最低の守備をしてしまった」
■ドジャース 11ー7 パイレーツ(日本時間7日・ピッツバーグ)
勝っても良しには出来なかった。試合後の囲み取材。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は硬い表情を崩さなかった。1試合3失策。「良くなかった。勝ちはもらうけど、守備で痛手を負ってしまった。今季最低の守備をしてしまった」と語気を強めた。
初回にフリーマンの右越え8号3ランなどで4点先制。守備の乱れが楽勝ムードに水を差した。4点リードの2回に遊撃のベッツと三塁のエンリケ・ヘルナンデスがそれぞれ送球エラー。スウィンスキーの左前適時打で反撃の口火を切らせてしまった。「守備が緩いせいで、投手は本来より多い球数を投げなければいけなかった。彼ら(投手)も責任を負わないといけないけど、守備とピッチングは連携している」。温厚な指揮官が厳しい口調で続けた。
遊撃・ベッツは6回1死でも送球エラーを犯した。キャンプ中に遊撃手に転向。6回の失策は三遊間への深い位置へ飛び、処理の難しい打球だったが、今季9失策はリーグワースト3位となった。
「全てが新しいことだ。いつも自主練習をしているけど、明日練習をやるかもしれない。どうすればいいかわからない。間違いなく(守備の)自分のパフォーマンスに満足していない」。5回に復調の中越え10号3ランを放ったが、試合後の表情はさえなかった。
近年のドジャースの遊撃手といえば、コーリー・シーガーやトレイ・ターナーがいたが、FAでレンジャーズ、フィリーズへそれぞれ移籍。昨季から完全に固定できていない。一部ではブルージェイズの遊撃手ボー・ビシェットのトレード獲得が噂されているが……。
この日の試合後、ロバーツ監督は30分近く監督室に籠ったままだった。3発を含む14安打を奪って11得点。強力打線は何よりの売りだが、悲願のワールドシリーズ制覇へ埋めないといけない課題は明確だ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)