ヤ軍オーナーが斎藤佑樹氏に平謝り「師匠に申し訳ない」 始球式で痛恨の大暴投
ヤ軍の部分オーナーを務める南壮一郎氏が始球式、日本選手の加入を望んだ
■ヤンキース ー ドジャース(日本時間9日・ニューヨーク)
ヤンキースの部分オーナーを務める実業家の南壮一郎氏が8日(日本時間9日)、本拠地・ドジャース戦前に始球式を行った。日本ハムOB・斎藤佑樹氏から1、2か月ほど前に投球を学び、斎藤氏のグラブで投球。左打席付近でワンバウンドする“暴投”となったが、「師匠に申し訳ない結果になってしまいましたが、ヤンキースタジアムで投げられたことは一生の宝。次があるかどうか分かりませんが、練習を頑張ってみたいなと思います」と笑顔を浮かべた。
南氏は2005年から新規参入した楽天の創設に携わり、2009年には転職サイト・ビズリーチを創業。昨年4月にヤンキースの部分オーナーに就任した。日本人の部分オーナーは球団史上初めてだ。「自分の力だけじゃなくて、50人以上の選手が日本から渡ってきてメジャーで活躍して。数々のメジャーリーガーの皆さん、そして何よりも会社の仲間の顔が頭に浮かんでしまい、ついつい緊張してしまいました」と悔しがった。
この日はヤンキースOB・松井秀喜氏がつけていた55番ユニホームを着用。オーナーグループに加入する前には「松井さんにも背中を押していただいた」という。「自分がマウンドに上がり、55番をまた見せることによって、日本人選手の皆さんがヤンキースに加入してくれるんじゃないかなという思いで、今回選ばせて頂きました」と話した。
ヤンキースは2020年までの田中将大投手(現楽天)を最後に、日本人選手が所属していない。「僕は編成には特に関わってはおりませんし、何かの決断に関わることもないですが、思いとしてはね。メジャーリーグのド真ん中、このニューヨーク・ヤンキース。世界一のプロ野球球団だと思ってますので、このチームで、日本人選手が活躍することによって、1人でも多くの野球少年が、また世界を目指す、大きな夢を志してくれるならば、それは素晴らしいことなんじゃないかなと思います」。日本人ヤンキーの誕生を心待ちにしていた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)