CY賞左腕に支配下復帰の元ドラ1 相次ぐ“駆け込み補強”…締め切り直前の去就

ジーター・ダウンズ、ダラス・カイケル、岡田明丈(左から)【写真:Getty Images、ロイター、真田一平】
ジーター・ダウンズ、ダラス・カイケル、岡田明丈(左から)【写真:Getty Images、ロイター、真田一平】

ロッテはサイ・ヤング賞左腕のダラス・カイケル獲得を発表

 支配下登録期限が31日に締め切られる。30日には各球団での“駆け込み登録”が相次いだ。衝撃的だったのはロッテが発表したメジャー通算103勝のサイ・ヤング賞左腕、ダラス・カイケル投手の獲得だった。

 36歳のカイケルはアストロズ時代の2015年にリーグ最多の20勝、防御率2.48で自身初のサイ・ヤング賞を受賞。2017年には14勝を挙げてワールドシリーズ制覇に貢献した。2019年からブレーブス、ホワイトソックスなどでプレーし、今季はブルワーズで4試合登板して勝ち負けつかず、防御率5.40。今月18日(日本時間19日)にFAとなっていた。

 パ・リーグの首位を独走するソフトバンクはヤンキース3Aのジーター・ダウンズ内野手の獲得を発表。遊撃手をはじめ、三塁手、二塁手をこなす26歳の右投げ右打ちで、今季は3Aで69試合に出場し、打率.264、10本塁打38打点をマークしている。これでソフトバンクの支配下登録枠は上限の「70」になった。

 また、オリックスは育成選手の川瀬堅斗投手を支配下選手として登録すると発表した。背番号は「94」となる。ここまで2軍で14試合に登板し、1勝2敗、防御率4.27だった。ソフトバンクの川瀬晃内野手は4歳上の兄。同リーグで兄弟そろっての支配下登録選手誕生となった。

 広島は岡田明丈投手を支配下に復帰させた。大商大から2015年ドラフト1位で入団。2017年に自身初の2桁となる12勝を挙げてリーグ連覇に貢献したが、2021年には右肘のトミー・ジョン手術を受けた。2022年は1軍・2軍ともに登板ゼロに終わり、2023年は1軍出場なし。同年オフに戦力外通告を受け、育成選手として再契約していた。

 岡田は今季2軍戦で15試合連続無失点、防御率0.00の堂々たる成績を残して1年での支配下復帰を果たした。

 超大物メジャーに身体能力抜群の若き助っ人、戦力外から“復活”した元ドラ1……。支配下登録の期限は31日。最終日にどんな動きがあるのか注目だ。

(Full-Count編集部)

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