DeNAの9連敗ストップ呼んだ“職人技” 三浦監督が最敬礼「なかなか難しいと思う」

DeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】
DeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】

同点の7回、先頭の林が四球で出塁→代打・柴田が犠打を決めた

■DeNA 10ー4 阪神(3日・横浜)

 DeNAは3日、横浜スタジアムで行われた阪神戦に10-4で勝利し、連敗を9で止めた。7月19日以来、後半戦初の白星に「2週間か……凄く長く感じました」と胸をなで下ろした三浦大輔監督。10得点の大勝劇だったが、オースティンや佐野といったヒーローらと同じくらい称えた“職人技”があった。

 2度許したリードは、オースティンの一発で振り出しに戻した。同点の7回、先頭の林が四球を選んで出塁すると、指揮官は代打・柴田を送った。役割は送りバントで走者を進めること。初球は顔面近くのボールにファウル。2球目も内角高めにきたが、うまく投前に転がし走者を進めた。

「林がしっかり出塁した中で、柴田がプレッシャーがかかるところで初球厳しいボールが来た。その次にバントというのはなかなか難しいバントだと思うんですけど、柴田だからできるバントだったかなと思います」

 決して派手ではないこの働きが、2死一、二塁から佐野の決勝打を呼び込んだ。“やるべきこと”をしっかりやった9年目の30歳に敬意を表したのも、当然のことだった。

 この日の試合前には選手、スタッフらでグループミーティングも行い、チーム一丸、優勝に向かって突き進む思いを新たにした。そしてようやく、歓喜の雄叫びが響いた。

「1つかったからどうこうじゃないですけど、連敗を止められた。これをキッカケにしていかないといけない」と三浦監督。選手それぞれが自分の仕事をした先には、きっとこの日のような勝利が待っている。

(町田利衣 / Rie Machida)

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