大谷翔平と1厘差…迫る天才打者の存在 「俺は色々なことができる」明かした“野望”
首位打者争いで2位につけるパドレスのアラエス「俺に必要なのは、戦い続けること」
ドジャース・大谷翔平投手は4日(日本時間5日)、敵地・アスレチックス戦で3試合ぶりの無安打に終わり、打率.306となった。首位打者争いではリーグ1位をキープしているが、1厘差で2位につけているのがパドレスのルイス・アラエス内野手。通算打率.322を誇る“天才打者”は「健康で出場機会があれば、俺は色々なことができる」とニヤリと笑う。
アラエスはツインズ時代の2022年に打率.316、マーリンズに移籍した昨季は自己最高となる.354を記録し、史上初となる両リーグでの2年連続首位打者を獲得した。今季はシーズン途中にパドレスへ移籍。打率.305、安打数は大谷を上回る137安打を放っている。
大谷がエンゼルスに所属していた昨季、オールスター戦で2人は交流。アラエスが「お前の足が必要だ」とジョークを交えて話すなど、会話を楽しんだ。今季は同じナ・リーグのメンバーとしてプレー。「彼とプレーできてとても楽しかった。彼はいい人だから、全員が彼のことが好きなんだ。球宴で彼と一緒にプレーできて嬉しかったよ」と喜んだ。
一方で、レギュラーシーズンになれば話は別。大谷とのタイトル争いだけでなく、チームとしても1位のドジャースに4.5ゲーム差にまで迫った。7月30日(同31日)からの直接対決では2連勝。「俺たちは戦えるチームだし、ドジャース相手でも(自分たちの)野球をするだけだ」と“大逆転”地区優勝に自信を見せる。
「俺はとにかく打撃が好きなんだ。そして、出塁を意識している」と毎日のルーティンをこなしている。レギュラーシーズンはドジャースが残り50試合でパドレスは49試合。「俺に必要なのは、戦い続けること」。大谷は地区優勝争いとともに、天才打者とのタイトル争いも熾烈を極めている。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)