大谷翔平は打率1割台…ド軍“辛抱の8月” ライバル猛追&強豪揃い13連戦、常勝軍団の試練
1日の休みを挟んでブルワーズら強豪揃いの13連戦を戦う
試練の8月になりそうだ。大谷翔平、山本由伸両投手の所属するドジャースは7日(日本時間8日)、本拠地・フィリーズ戦で4-9で逆転負けを喫した。7日までの地区2位のダイヤモンドバックス、パドレスとのゲーム差3は4月25日(同26日)以来約3か月半ぶり。そして、1日休みを挟んで戦う13連戦は強豪揃いだ。
不可解な判定に泣かされた。4-3の6回無死二塁でマーシュのバントを三塁のE・ヘルナンデスがベースカバーに入った遊撃ロハスへ送球。アウトのタイミングだったが、走塁妨害でセーフの判定。猛抗議でデーブ・ロバーツ監督が退場になり、その直後に逆転負けを喫した。
試合後の会見でロバーツ監督は珍しく怒り心頭。ロハスも審判に対し「あのプレーがどれだけ難しいか理解していない」と痛烈に批判した。プレーオフ前哨戦とも言われる両者の戦いは、今季1勝5敗と負け越し。死球で一触即発の雰囲気にもなるなど、後味の悪い試合となった。
ドジャースは1日休みを挟んで13連戦を戦う。ナ・リーグ中地区3位のパイレーツと本拠地3連戦を終えると、移動日なしでミルウォーキーで同地区首位のブルワーズ4連戦。さらにセントルイスに移動しカージナルス、本拠地に戻ってマリナーズと、プレーオフを狙う強豪との戦いが続く。
怪我人続きの中で大谷も5月28日(同29日)の敵地・メッツ戦以来57試合連続で出場している。8月は6試合で打率.192、1本塁打、OPS.676と調子も下降気味。本人も敵地・アスレチックス戦で「打ったと思っても良い角度で上がっていない」「正直、状態はあんまり自分の中でもよくないかな」と試行錯誤していることを明かしていた。
吉報はムーキー・ベッツ内野手らの復帰が近いことか。試合前に指揮官は8日(同9日)から試合形式の練習に復帰することを明かした。11年連続でプレーオフに駒を進めているドジャースにとって、“成功”はワールドシリーズ制覇のみ。“ヒリヒリした9月”を前に、試練の8月をどう乗り切るかが鍵になりそうだ。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)