小松大谷に止まぬ祝福メール 大阪桐蔭撃破に100件以上…被災地のために「思い背負って」
小松大谷のもとに祝福の連絡が止まらない
快進撃の勢いは止まらない。第106回全国高校野球選手権大会は17日に大会第11日が行われ、第1試合で小松大谷(石川)と智弁学園(奈良)が対戦。2回戦で大阪桐蔭を破った小松大谷のもとには、多くの祝福の連絡が届いた。
3年ぶり3回目の甲子園出場を果たした小松大谷は初戦で明豊(大分)を下して甲子園初勝利。大阪桐蔭戦では西川大智投手(3年)が、92球で5安打完封のマダックスを達成するなど快進撃を続けている。
試合終了の瞬間から携帯電話の通知音は鳴りやまなかった。西野貴裕監督は「(祝福の連絡は)たくさんいただきました。返しきれていないです」と苦笑い。山内大輔コーチも「100件以上はいただきました。普段連絡ない方からも、また頑張れと言葉をいただきました」と感謝を口にした。
今年の1月1日に石川県の能登半島を大地震が襲った。復興中の被災地からも声が届いた。西野監督は「少しでも我々の戦いを見て励みになれば嬉しいですし、勇気を与えられる姿を見せていきたいと思っています。選手たちも十分に(被災地の)思いを背負って戦ってくれていると思います」と地元への思いを語った。
智弁学園戦ではアルプススタンドに能登高の生徒も数人応援に駆け付けてくれる予定だ。応援してくれる人たちのために、名門撃破の勢いそのままに初のベスト8を勝ち取りたい。
(木村竜也 / Tatsuya Kimura)