サイ・ヤング左腕が大谷翔平に粋なエール「彼はすでに成功している」
初対決の大谷を3打席連続三振「まだまだ成長の余地はある」
アストロズのダラス・カイケル投手は20日(日本時間21日)、敵地エンゼルス戦で7回2/3を2安打1四球1失点(自責1)の快投で、今季8勝目を挙げた。この日は大谷翔平投手を3打席3三振に抑え込む実力を見せ付けた2015年のサイ・ヤング投手だが、二刀流の新星について「野球界にとって素晴らしいこと」と粋なエールを送っている。
圧巻の102球だった。7回2死までノーヒットノーラン。8回に犠牲フライで1失点したものの、わずかに被安打2。ワイルドなヒゲを蓄えた左腕はエンゼルス打線を完璧に抑え込んだ。
「今日はプラン通りだった。自分自身は今季序盤にいい投球ができたけれど、その後に故障してしまった。この2年間は7月から10月までにピークを持ってこようと意識している。今年もそれができそうだ。自分のコンディションとカラダのキレには満足しているんだ」
昨季のワールドシリーズ制覇に貢献した実力派左腕は、試合後のロッカールームでこう胸を張った。この日奪った5三振のうち、3つは「5番・DH」で先発した大谷から奪った。自由自在にツーシームを操り、24歳ルーキーに付け入る隙を与えなかった。
圧巻の実力を見せ付けたカイケルは、日本からやってきた二刀流に粋なエールを送っている。
「オオタニは若い才能だ。まだまだ成長の余地は大いにある。それは野球界にとって素晴らしいことだよ。驚くような期待を受けてメジャーにやってきた。高いレベルで活躍し続けることはタフなことだけど、彼はすでに成功しているじゃないか。彼の栄光を祈っている。でも、僕が、我々のチームが対戦した時にはシャットダウンするけどね」
優しい笑顔を見せながら、二刀流の調整を続ける24歳が野球界全体に好影響をもたらしていると認めたカイケル。それと同時に、同地区ライバルとして対戦時に容赦するつもりはないという。
「健康を維持できれば、偉大なキャリアを送れると思う。さっきも話したけれど、彼はメジャーにとっていい存在なんだ」
大谷は19日(同20日)に右肘の再検査を受けた結果、投球練習再開の許可が下り、再び二刀流としての道を歩み始めた。「健康を維持できれば、偉大なキャリアを送れると思う」というカイケルの言葉を後押しに、前人未踏の境地を切り拓いていきたい。
(Full-Count編集部)