大社・石飛監督、馬庭に「最後託しました」 得点奪えず責任背負う「私の采配ミス」
旋風を巻き起こしてきた大社は準々決勝で敗退となった
第106回全国高校野球選手権大会は19日、大会第12日が行われ、第4試合では大社(島根)と神村学園(鹿児島)が対戦。エースの馬庭優太投手(3年)がベンチスタートとなるなか、2-8で敗れ、107年ぶりの4強入りはならなかった。
大社の石飛文太監督は「声援が1試合ずつ増してきたこと、アルプスだけでなく、内野スタンドからの声援もいただきました。選手にとって素晴らしい場所にきて、素晴らしい時間を過ごせたと思います」とハキハキと振り返った。
9回の攻撃の前には選手を集めて円陣を組んだ。「自分たちのやってきたこと、仲間を信じてぶれずにやっていこうと伝えました。うちは本当に仲間思いで、つないでいく野球をしています。最後は点数をとれなかったけど8回、9回とよくつないで、ブレずに自分たちのやりたいことができたと思います」と胸を張った。
3回戦まですべて完投し、計401球を投げてきた馬庭はベンチスタート。2-2で迎えた5回無死一、二塁から満を持して3番手で登板。守備の乱れもあって1点を失った。その後、7回に4点、8回にも1点を奪われ、そのままゲームセットとなった。
「最後、馬庭に託しました。結局、最後は私の采配ミスのところで点を取ってやれなかったのが最大の敗因ですので、投手は素晴らしい投球をしてくれました」
指揮官は責任を背負った。3回戦で早実との延長11回、タイブレークの死闘を制して93年ぶりの4強入り。ここまでの3試合を1人で投げ抜いたエースの馬庭。準々決勝を含めると492球の熱投だった。アルプス席を紫に染める大応援団など、多くの話題とともに甲子園に旋風を巻き起こしてきた。
(Full-Count編集部)