大谷らの陰で「話題にならない」 40-40間近も困難すぎるNo.1…敵将嘆く“過小評価”

ドジャース・大谷翔平(左)とガーディアンズのホセ・ラミレス【写真:Getty Images】
ドジャース・大谷翔平(左)とガーディアンズのホセ・ラミレス【写真:Getty Images】

ガーディアンズのラミレスは自身初の40-40に残り6HR&5盗塁

 歴史的なシーズンを送っているが、偉大なライバルの存在により、影を潜めている。ガーディアンズのホセ・ラミレス内野手は今季34本塁打、35盗塁をマークし、40本塁打&40盗塁(40-40)まで残り6本塁打、5盗塁と迫る。一方で、すでにドジャース・大谷翔平投手が45-45を達成しており、大きな話題にならず。ガーディアンズのスティーブン・ボート監督は「話題にはならないけど、ホセは球界最高レベルの選手」と訴えた。

 31歳のラミレスはドミニカ共和国出身で2009年に当時のインディアンスと契約。身長5フィート9インチ(約175.3センチ)と小柄ながら、走攻守揃った選手として2018年に自身初の30-30を達成した。今季は8月22日(日本時間23日)に、大谷に次いでメジャー2番目の速さで自身2度目の30-30に到達。キャリア最高のシーズンを送っている。

 自己最多を更新する35盗塁をマークし、自身初の盗塁王の可能性も残している。また、1日(日本時間2日)の本拠地・パイレーツ戦では通算250本塁打を達成した。一方で、ア・リーグではヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手がすでに51本塁打をマークし、ロイヤルズのボビー・ウィットJr.内野手が200安打を超すペースでヒットを量産。8月にMLB公式サイトが公開した最新のMVPの模擬投票でラミレスは5位で1位票は1票も入らなかった。

 地元メディア「クリーブランド・コム」のジョー・ノガ記者も「彼が1位になるとは思えないから、1位票が入るのは難しいだろうね。(MLB投票で)5位以内に入るのは間違い無いと思うけど」と現状を嘆く。加えて「彼はショウヘイのように注目されることはないけど、人々が認めるかどうかは別として間違いなくスーパースターなんだ」と力説した。

 40-40に到達すれば、大谷に次いで史上7人目の快挙となる。ボート監督も「HRと安打の両方を打つ力を備えているし、今年の守備は彼のキャリアの中でも最高レベル。彼については、私はどんな限界も設定しない」と偉業達成に太鼓判を押す。大谷、ジャッジらの影に隠れているものの、ラミレスがガーディアンズの地区首位に貢献していることは間違いない。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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