WARでは「反映されていない」 大谷翔平の見過ごされた“価値”…元スターら激賞

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

米ブックメーカーのMVPオッズ…大谷が圧倒的人気

 シーズンも9月中旬となり、MVPなどの賞レースにも大きな注目が集まっている。米ブックメーカー「FanDuel Sportsbook」は11日(日本時間12日)、自社のX(旧ツイッター)を更新し、ナ・リーグのMVPオッズを紹介した。また、有名アナリストや元スター選手がMVP論争を展開。「ショウヘイ以外にいいDHはいないよ」とMVPに太鼓判を押している。

 同社は11日(同12日)時点のナ・リーグMVPオッズを掲載。大谷が-650、メッツのフランシスコ・リンドーア内野手が+450、ブレーブスのマルセル・オズナ外野手+10000、パドレスのジャクソン・メリル外野手が+20000となっているという。例えば大谷に100ドル(約1万4200円)賭けた場合、ペイアウトは115.38ドル(約1万6300円)でほとんど得をしない計算に。同じ条件でリンドーアに賭けると550ドル(約7万7900円)となる。

「FOXスポーツ」でアナリストを務める“大谷マニア”のベン・バーランダー氏、ロイヤルズなどで通算1753安打を記録したエリック・ホズマー氏、レイズや元楽天でプレーしたジョニー・ゴームス氏が、オッズを見ながらナ・リーグMVPの行方を占った。MVP投票では勝利貢献度WARが重要視され、11日(同12日)を終えた段階で米データ会社「ファングラフス」のWARではリンドーアが7.4で1位。大谷が7.0で2位となっている。

 これに対しバーランダー氏は「ショウヘイはDHで、リンドーアは遊撃手。WARが実際にどう計算されているかわからないけど、リンドーアがいい守備をしていることは(WARに)反映されている」と分析。打撃成績では大きな差がありながら、“逆転現象”が起きている理由を語った。「でもショウヘイが一塁にいるとき、投手はクイックで投げないといけないことや、最も自信のある球種を投げられないことは反映されていない」

 ホズマー氏は頷きながら「そうだね」と同調。そしてゴームス氏も「DHは本当に難しいよ。いい遊撃手とか三塁手とはいるけど、ショウヘイ以外にいいDHはいないよ」と語り、大谷を推挙した。もし大谷がMVP受賞となれば、フルタイムのDHでは史上初の偉業。果たして歴史が生まれるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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