大谷翔平は「人間とは思えない」 ロバーツ監督は激賞…起死回生53号&4安打2盗塁

試合後の取材に応じたドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:小谷真弥】
試合後の取材に応じたドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:小谷真弥】

ロバーツ監督「彼は勝利を求めている。これほどまでに集中している姿は想像しがたい」

【MLB】ドジャース 6ー5 ロッキーズ(日本時間23日・ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手は22日(日本時間23日)、本拠地・ロッキーズ戦に「1番・指名打者」で先発出場し、1点を追う9回に同点53号ソロを放った。2試合ぶりアーチで「53本塁打&55盗塁(53-55)」に伸ばした。直後にムーキー・ベッツ内野手が19号ソロを放ち、劇的なサヨナラ勝ち。デーブ・ロバーツ監督は「9回はショウヘイから始まった。彼らしい活躍を続けている。今の彼は、人間とは思えないよ」と目を丸くした。

 走って走って打って――。大谷が獅子奮迅の躍動を見せた。最大の見せ場は、1点を追う9回。先頭でハルボーセンの低めスプリットを粉砕した。右中間席へ飛び込む53号ソロで試合を振り出しに戻した。指揮官は「彼は勝利を求めている。彼と長い間時間をともにしたわけではないが、これほどまでに集中している姿は想像しがたい」と、集中力に賛辞の言葉を並べた。

 6回まで最大4点差がつく厳しい展開。足でチームを動かした。2点差となった7回1死、右前打を放ち、続くベッツの打席でこの試合2つ目の二盗を決めた。3回にも二盗を決めており、7月23日(同24日)の本拠地・ジャイアンツ戦から32連続成功。盗塁成功率は93.2%となった。シーズン換算では日本人最多となる57盗塁ペースとなった。

 この日の2得点でシーズン128得点に。2001年イチローの127得点を超え、日本選手シーズン最多得点となった。「今のショウヘイのようにここまで長く集中力を発揮している選手を、私は見たことがない」とロバーツ監督。24日(同25日)から3ゲーム差の2位・パドレスと首位決戦。残り6試合。負けられない戦いが続いていく。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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