大谷翔平は「とにかく馬鹿げている」 “不利”を跳ね返す才能…前記録保持者が脱帽

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

ド軍の前シーズン本塁打記録ホルダーが言及

 ドジャースの大谷翔平投手が数々の記録を塗り替えている。大谷に抜かれるまで球団記録のシーズン49本塁打を残していたショーン・グリーン氏は、本塁打だけでなく6フィート4インチ(約193センチ)の高身長で盗塁を決め続けるスピードについて「驚くほどすばらしい」と脱帽した。

 ドジャース地元有力紙「ロサンゼルス・タイムズ」は20日(日本時間21日)に「ショウヘイ・オオタニに自身が持っていたドジャース記録を破られたことについて語るショーン・グリーン『彼は史上最高』」のタイトルで記事を掲載。グリーン氏の“大谷評”を紹介した。

 大谷は48本塁打として迎えた同日の敵地・マーリンズで3本塁打を放ち51本塁打としていた。2001年に49本塁打をマークしていたグリーン氏は一気に抜かれた形となったが、称賛したのは大谷のスピードだった。

 同紙に対して「1番圧倒されるのは彼の盗塁。私は35盗塁を決めた年があったが(1998年ブルージェイズ時代)、本当に大変だった。私はオオタニと同じ身長だが、盗塁を決める超一流の選手たちはリッキー・ヘンダーソン、ビンス・コールマン、モーリー・ウィルズのように普通はもっと体格がコンパクトだ。彼のような体格だと……体への負担がかなり大きい」と体格の“不利”を力説した。

 さらに「50回あまりの盗塁を試みる以外に、走っても打球がファウルになるときもあるのだから。そして、盗塁するには日々ランニングやウオーミングアップのときに攻めのアプローチを取らなければならず、それは長いシーズンの中で体に負担になってくる」と大変さを語った。

 記事の掲載後、大谷の記録は「53本塁打&55盗塁(53-55)」まで伸びている。グリーン氏は「とにかくばかげている。そして彼は50-50を狙っているのだから意表をついて盗塁しているわけではない。彼が出塁するたびに対戦相手は彼が走ると思っている。彼に打席が回るたびに、相手はHRを心配する。相手チームがその2つのこと(HRと盗塁)を相当意識している中であれができることを思うと、(50HR50盗塁は)さらに、驚くほどすばらしい」。

 相手バッテリーが細心の警戒をはらうなかで積み重ねていく偉業を讃えていた。

(Full-Count編集部)

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