逃した6.5億円の可能性…物議醸す大谷50号の競売 18歳高校生の主張「奪いとった」
大谷の50号が競売に…高校生が主張「私は掴んだんだ」
ドジャースの大谷翔平投手が史上初となる「50本塁打&50盗塁(50-50)」を達成を決めた50号の記念球がオークションにかけられ物議を醸している。コレクション専門メディア「cllct」は“捕り逃した”18歳の高校生のコメントを紹介。「私は掴んだんだ。そうしたら、(黒いTシャツの)男が私の手を足の間に挟んで、私の腕を掴み、ボールを奪いとったんだ」との主張が話題になっている。
大谷は19日(日本時間20日)の敵地・マーリンズ戦で6打数6安打3本塁打10打点2盗塁の離れ業を成し遂げ、史上初となる50-50を達成した。50号が飛んできた左翼付近は大混乱。叫び声が聞こえ、椅子が倒れ下敷きになるファンもいた。
最後は黒色Tシャツを着た男性ファンが抱え込むようにして確保した。フロリダ州地元ラジオ局「Fox Sports 640 South Florida」で司会を務めるアンディー・スレイター氏によると、ドジャースはボールを交換するために30万ドル(約4300万円)を提示したがファンは応じず。米オークションサイト「Goldin」で50万ドル(約7225万円)から競売にかけられた。
「cllct」の取材に応じたマイアミの不動産会社「Franklin Street」に勤める従業員の息子グレグ・マトゥス氏は左翼のブルペンドア付近で観戦しており、50号が着弾した途端ダッシュでキャッチに向かったという。一度捕球したが、黒いTシャツの男性が奪い取り、マトゥス氏に向かって「俺がキャッチした!」と叫んだと明かした。
政治や社会情勢などを中心に扱う米週刊誌「Newsweek」ではクリーブランドに構える弁護士事務所「Karon LLC」のダニー・カーロン弁護士が所有権についての見解を述べた。過去にもバリー・ボンズが2001年にシーズン最多73号を放った記念球を巡って怒った裁判で、裁判所はボールの売却益を折半することを命じた例があった。カーロン弁護士は「その子にとってボンズの事例が良い先例となるだろう」と裁判を起こせば、所有権が折半になるという見解を示した。
オークションの即決価格は450万ドル(約6億5000万円)。額が額だけに、大きな騒動になる可能性もありそうだ。
(Full-Count編集部)