大谷よりもダルビッシュへ丁寧に…日系捕手に染み付く“上下関係”「ユウさんはセンパイ」

パドレスのカイル・ヒガシオカ(左)とドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
パドレスのカイル・ヒガシオカ(左)とドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

ヒガシオカのお辞儀が話題「ユウさんはセンパイだから」

 大一番でも相手チームへの敬意を忘れない。ドジャースとの地区シリーズでパドレスのカイル・ヒガシオカ捕手の振る舞いが話題になっている。ダルビッシュ有投手とバッテリーを組んだ際に深々とお辞儀をしあうルーティン。「多くの敬意を示さないとね」と明かした。

 6日(日本時間7日)、ドジャースタジアムで行われた地区シリーズ第2戦。ダルビッシュが7回1失点の好投を披露し、チームは勝利した。試合後のハイタッチではヒガシオカとダルビッシュが互いに深々と頭を下げ合った。

 2017年にヤンキースでメジャーデビューした日系4世の34歳。当時、田中将大投手とバッテリーを組んでいたが、その時の通訳を務めていた堀江慎吾氏から教わったという。その後、堀江氏はダルビッシュの通訳を務め、ヒガシオカは今季開幕前にトレードでパドレスに加入。再び同じチームとなり、新たなルーティンが誕生した。

 ダルビッシュとの挨拶だけでなく、ドジャースとの地区シリーズでは大谷翔平投手が打席に入る際にも互いにお辞儀をし合った。敵軍にも敬意を欠かさなかったが……。実は2人への行動には差があるという。

「(大谷へは)軽い会釈だよ。ダルビッシュには深いお辞儀」。相手チームへの敬意を示しつつも、隙は見せない。「ユウさんはセンパイだからね」。日本の上下関係も染み付いていた。

 2勝2敗で迎える11日(同12日)の第5戦はダルビッシュが先発する。「彼のことを僕もワクワクしているよ」。礼儀正しい後輩が、ダルビッシュの好投をアシストする。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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