MVP争いは完敗ほぼ確実も…リンドーアは大谷翔平より「優位に立っている」 米記者の主張
大谷翔平にリンドーアは「負けてしまった」…米敏腕記者が論じる“決戦”
ドジャースの大谷翔平投手は、13日(日本時間14日)からメッツとナ・リーグ優勝決定シリーズを戦う。米紙「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は「フランシスコ・リンドーアは、たとえMVPを獲得しなくても、ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)でスーパースターとして優位に立っている」と報じている。
同記者は「正直、オオタニにとって真の野球での比較対象はただ1人しかいない。それは、キャンディバー、伝説的な食欲、そして714本塁打で知られるあの人物(ベーブ・ルース)だけだ」と言及している。
だからこそ、同記者は「ナ・リーグ優勝決定シリーズで最も注目度の高いマッチアップは、メッツの多才なスター、リンドーアにとってはあまりフェアとは言えない。リンドーアは、5か月間オオタニとナ・リーグMVPレースにおいて、競い合ってきたが、珍しく怪我で2週間離脱し、オオタニが歴史に残るような2週間の活躍をしたことで、負けてしまった」と論じている。
さらに同記者は「30人の投票者の中に指名打者をひどく嫌う人がいない限り、MVPレースは満場一致でオオタニに軍配が上がるだろう」と推測。ただ「ナ・リーグ優勝決定シリーズに臨む今、実は、リンドーアが最大のスーパースターたちの中で優位に立っているかもしれない」との考えを明かした。
ヘイマン氏はポストシーズンでの大谷の成績を見て「今調子が悪いようで、(地区シリーズ初戦で本塁打を放った以外は)ほとんど何もしていない」と言及している。「だから、現在のところリンドーアの方がより優れた選手に見えるといっていいだろう。彼はメッツを文字通り背負い、球団史上最も偉大な最初のホームランを打ち、決して進出するはずでなかったポストシーズンへチームを導いた」と論じている。シーズン中にチームを牽引し、地区シリーズ第4戦では満塁弾を放ち、9年ぶりとなるリーグ優勝決定シリーズ進出に大きく貢献した活躍を評価した。
大谷は地区シリーズで20打数4安打1本塁打4打点、打率.200と本領発揮とはいかなかった。ナ・リーグの頂点を決めるメッツとのシリーズでは、MVP争いでしのぎを削ってきたリンドーアとのスーパースター対決が実現となり、辛口のニューヨークメディアを黙らせるには本来の実力を発揮して絶対的な力を示すことが求められそうだ。
(Full-Count編集部)