ベッツが「ムキになった」 1番・大谷が勝負を避けられ…火がついた主砲の闘争心

メッツ戦で2ランを放ったドジャースのムーキー・ベッツ【写真:ロイター】
メッツ戦で2ランを放ったドジャースのムーキー・ベッツ【写真:ロイター】

ベッツは6打数4安打4打点「自分の仕事をこなすことだ」

【MLB】ドジャース 10ー2 メッツ(日本時間18日・ニューヨーク)

 面白いように快音を飛ばした。ドジャースのムーキー・ベッツは17日(日本時間18日)、メッツとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦で6打数4安打4打点の大暴れ。1試合4打点はポストシーズン自己最多だ。打線は12安打で10得点を奪い、4年ぶりのワールドシリーズに王手。「誰が打ってもいい打線だし、プランに従う。俺たちは勝ちたいんだ。だから3勝1敗の成績を残すことができているんだ」と胸を張った。

 1番・大谷が初回にプレーオフ3号となる先頭打者弾。3回1死、4回1死一塁、6回1死と3打席連続で四球で出塁したが、メッツのバッテリーから明らかに勝負を避けられていた。ベッツは「2、3打席連続で全く勝負されていない場面があったから、(大谷を勝負しないことは)理解はできる」と振り返ったが、燃えないわけがない。3回は左前打、4回は左翼線2点二塁打、6回は左越え2ランと打ちまくった。

 レギュラーシーズンで大谷が申告敬遠で歩かされた後は2打数2安打。しかも勝ち越し3ラン、勝ち越し適時打とここぞの勝負強さを発揮してきた。ロバーツ監督は「(ベッツは)ムキになったんだと思う。(ベッツ勝負となったことが)少しだけ闘争心に火をつけたんだと思う」と、ベッツの内に秘めた思いを代弁した。

 ベッツが戦列復帰して2番を打つようになった8月12日(同13日)以降、大谷は44試合で打率.339、19本塁打、OPS1.123を数字を伸ばした。打線にも好循環が生まれている。大谷は「ただただ楽しいですね。塁上から常に状態が良さそうですし、彼が打ったら得点する準備を。僕自身は一塁からでも二塁からでも常にヒットを打ったらホームに帰るつもりで努めたいなと思っています」と言い、ベッツは「自分の仕事をこなすことだ。自分たちがコントロールできることしかコントロールできないのだから」とクールに語る。メジャー屈指の1、2番コンビ。まずはワールドシリーズ切符をつかみにいく。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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