大谷翔平が解いた“呪縛” 同僚も安堵「大きかった」…感じた好転の予感
試合前時点でPOでは走者なしで22打数ノーヒット
【MLB】ドジャース 10ー2 メッツ(日本時間18日・ニューヨーク)
26打席目にして初の快音にチームメートも安堵の表情を浮かべる。ドジャースの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、敵地で行われたメッツとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦で初回の第1打席で先頭打者弾を放った。走者なしの打席での安打はプレーオフ初。“呪縛”を解いた一発に同僚も安堵した。
元同僚から弾丸ライナーでブルペンに突き刺した。「1番・指名打者」で出場し、初回先頭の第1打席。左腕キンタナの90.8マイル(約146.1キロ)のシンカーを振り抜いた。打球速度117.8マイル(約189.6キロ)、飛距離422フィート(約128.6メートル)、打球角度22度の一発。ブーイングを黙らせた。
試合前時点でプレーオフでは得点圏では6打数5安打、打率.833の一方で、走者なしでは22打数無安打の両極端な成績だった。前日16日(同17日)も走者なしでは4打数無安打。得点圏で回ってきた第5打席で3ランを放っていた。
この日、プレーオフ9試合目にして初めてとなる走者なしでの一発。チームメートのマックス・マンシー内野手は「大きかったよ。でもランナーなしで打てた訳だから、ショウヘイ自身にとっての方が大きかったと思う」と慮った。両極端な成績に「すごい数字だ」と苦笑いしていた。
第2打席からは3打席連続で四球を選んだ。テオスカー・ヘルナンデス外野手はその後の四球を称賛。「ショウヘイが強い打球を放った時は、もう彼にやっつけられたくないと思うからね。彼もそれはわかっているし、あの本塁打の後は四球を選んでいたね。出塁を心がけた、いい打席が続いていたね」と、振り返った。
右足首を痛めているフレディ・フリーマン内野手が欠場。打線の主軸を1人欠いた中、大谷が4得点、ムーキー・ベッツ内野手が4安打4打点と爆発した。ワールドシリーズ進出まで残り1勝。一丸となって勝利を掴みに行く。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)