元巨人、栃木GB・寺内崇幸監督が退任 6年長期政権でNPB選手育成「もう1度勝ちたかった」
就任1年目…故郷・栃木に初優勝をもたらす
ルートインBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスは21日、寺内崇幸監督の今季限りでの退任を発表した。巨人で現役引退した翌年の2019年から6年に渡り、チームを指揮。就任1年目にいきなりリーグ優勝を果たすなど、手腕を発揮していた。
現役引退から即指導者の道に進んだ寺内監督は、2019年にロッテや阪神などでプレーした西岡剛内野手、2020年にはソフトバンクなどでプレーした川崎宗則内野手らとともに故郷・栃木の独立リーグを盛り上げた。しかし、今季は成績が振るわず、リーグ最下位となっていた。
2020年のドラフト会議では楽天に石田駿投手が育成1位で指名された(2022年に退団)。昨年、中日から尾田剛樹外野手が育成3位で指名されるなどNPBへ選手も送った。6年という“長期政権”の中、栃木県内では野球振興や地域貢献活動などに積極的に参加するなど、故郷に恩返しをした。今後は未定となっている。
○寺内監督コメント
「この度監督を退任する事となりました事をご報告させて頂きます。監督初年度にBCリーグチャンピオンになった時の一体感と喜び、興奮はほんとに最高で、今でも鮮明に記憶に残っています。だからこそもう一度勝ちたかった。今シーズンの不甲斐ない成績は力不足を感じ期待に応える事が出来なかったことが何よりも悔しくてなりません。
どんなに遠くても足を運んでくださり、どんなに酷い試合をしても『応援してるよ』『次は頑張って。期待しているよ』と背中を優しく押して応援して下さるファンの皆様。冠ゲームやシーズン中やオフシーズンでのイベント等々では沢山のご支援や応援を頂きましたスポンサー各社の皆様。また行政や自治体の皆様の協力のもと、地元栃木を盛り上げる取り組みが出来たこと。他団体のプロスポーツチームの皆様にも沢山のご協力を頂き盛り上げて頂きました。
沢山の方々と出会えた事。その中で沢山の学びを得られた事。また球団を初め、選手達には監督で居させて貰えて凄く濃く、楽しい時間でした。監督として貴重な経験を6年の歳月過ごさせて頂けた事全てが、どれを取っても本当に幸せで財産となりましたし、本当に感謝の気持ちで一杯です。
今後の栃木ゴールデンブレーブスも皆様の変わらなぬ熱いご支援やご声援を選手達に送って頂きますと幸いです。6年間本当にありがとうございました」
(Full-Count編集部)