大谷翔平、東京での開幕二刀流は“微妙”か 左肩手術でリハビリ遅れ、首脳陣も慎重

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

フリードマン編成本部長は東京での二刀流復活が「理想」と語っていたが…

 ドジャースは5日(日本時間6日)、大谷翔平投手がロサンゼルス市内の病院で左肩の関節鏡視下手術を受け、成功したと発表した。4年ぶり世界一に輝いたヤンキースとのワールドシリーズ第2戦で左肩を亜脱臼していた。来春のスプリングトレーニングには間に合う見込みだという。

 来季の二刀流復活へ、また試練だ。投手・大谷のリハビリは左肩を負傷した10月26日(同27日)で完全にストップ。グラウンドでキャッチボールを行ったのは10月25日(同26日)のワールドシリーズ第1戦前が最後。8月31日(同9月1日)からブルペンで捕手を座らせての投球練習を再開していたが、試合の負担が大きいポストシーズン中は行わず、10月中に行う予定だった打者を立たせた投球練習も“回避”していた。

 ここに来て左肩の手術。オフのリハビリ方針について、フリードマン編成本部長は9月下旬に「同じように進めていく。マウンドで打者と対戦させるし、その後は2025年に向けてシャットダウン(休養)期間を与える」と明かしていた。だが、そのリハビリに影響が出るのは必至。大谷の二刀流復活の時期は来年3月に東京ドームで行われるカブスとの開幕戦が「理想」とまで語っていたが、その“プラン”も微妙になったと言わざるを得ない。

 ドジャースの先発投手では世界一に貢献したフラハティ、ビューラーがFAに。現時点で計算できるのは山本由伸のみで、あとはメイ、ゴンソリンら多くの故障者組の復活を待つ状況だ。投手・大谷の復活は何より待たれるが、フリードマン編成本部長は「右肘手術をした彼が何年も健康で強い体を維持できるようにしなければいけない」と、常々慎重を期す方針を示している。

 たとえ東京での二刀流復活が間に合わなくても、今季のようにドジャースの戦いはとにかく長い。二刀流として長く躍動する姿を期待したい。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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