NYメディア降参「大谷に勝つのは不可能」 “ライバル“完敗で嘆き節「やっつけられた」
大谷はDHで初の受賞…リンドーアの地元メディアも“お手上げ”
全米野球記者協会(BBWAA)が選出する最優秀選手(MVP)が21日(日本時間22日)に発表され、ナ・リーグではドジャースの大谷翔平投手が2年連続3度目となる受賞を果たした。ライバルだったフランシスコ・リンドーア内野手が所属するメッツ地元メディアは「フランシスコ・リンドーアがショウヘイ・オオタニにやっつけられた」と、“敗戦”を伝えた。
昨年9月に右肘を手術した大谷は、今季打者に専念。3冠王こそならなかったものの、キャリアハイの54本塁打、130打点で2冠に輝き、打率.310はリーグ2位。盗塁数も激増し、MLB史上初となる「43本塁打&43盗塁」を達成すると、「54本塁打&59盗塁」まで記録を伸ばした。
MVP争いで“対抗”勢力とされていたのがリンドーアで、今季は152試合で打率.273、33本塁打91打点、OPS.844をマーク。負担の大きい遊撃を守りながら、チームをポストシーズンに導いていた。これまでに指名打者がMVPに輝いた歴史はなく、シーズン中には守備にもつくリンドーアをMVPに推す声もニューヨークメディアから挙がっていた。
蓋を開けてみれば、大谷は1位票を30票獲得して満票での受賞となった。地元放送局「SNY」のダニー・アブリアーノ記者は、「ナ・リーグMVPアワードで、フランシスコ・リンドーアがショウヘイ・オオタニにやっつけられた」とのタイトルで記事を掲載した。
記事では「攻守両面でリンドーアはモンスター級のシーズンを送った。その一方で、オオタニはDHに限られていた」とリンドーアとの違いを指摘。「リンドーアはこの(MVP)賞を受けるに相応しい選手だったであろうが、オオタニに打ち勝つのは不可能だった。彼は単一シーズンで50本塁打以上&50盗塁以上を記録した初めての選手だった」と大谷の快挙を称えた。
(Full-Count編集部)