Dバックスが日本人獲得を熱望するワケ 「ノモのインパクトを覚えている」
日本への愛を語るホール球団社長「日本をすごく身近に感じています」
ダイヤモンドバックスのデリック・ホール球団社長は、Full-Countへの単独インタビューの中で、将来的にポスティングでのメジャー挑戦が固まった際、日本ハムの大谷翔平投手、広島の前田健太投手の両エース獲得に乗り出す方針を明らかにした。日本人投手獲得を熱望する背景には、全米を席巻した伝説のトルネードの存在があるという。
ホール球団社長は、米国野球殿堂入りを果たしたランディ・ジョンソン社長付補佐、2001年のワールドシリーズ制覇に貢献した強打者、ルイス・ゴンザレス社長付補佐とともに来日。宮城県・石巻では、東日本大震災の被災地支援に向けたチャリティー活動の一環で、子供向けの野球クリニックを行った。
その一方で、ヤフオクドーム、マツダスタジアム、QVCマリン、東京ドームで日本プロ野球のスカウティングを展開。ダイヤモンドバックスの日本でのブランディングに力を入れている。
「私は過去7、8度、日本に来ています。そのことで、ダイヤモンドバックスがいかに日本を愛しているのか、それを分かっていただけると思います。私自身も大好きです。一番訪問したい国なんです。東京は世界で一番気に入っている都市です。皆さんすごく親切ですし、もてなしに関しては比類ないのではないでしょうか。私自身、日本をすごく身近に感じています。そして、球団も同じです」
ホール球団社長は2012年8月にも来日。被災地の石巻市を訪問した。当時ダイヤモンドバックスに所属し、今季限りで現役引退する楽天の斎藤隆投手とともに、地元の人々と交流を育んだ。日本に対する温かい視線、そして、日本人選手獲得に力を注ぐ根源には、あるスーパースターとの交流があるという。