水原被告の「著しく低賃金」を一蹴 球界OB語る通訳の“お金事情”「ほぼ自分のものに」
ヤ軍OB「多くの通訳は、(選手に)奢ってもらっていた」
ドジャース・大谷翔平投手の元通訳で銀行詐欺罪などに問われている水原一平被告に対し、米検察は23日(日本時間24日)、大谷への賠償金として1697万ドル(約26億円)と4年9か月の禁固刑を求めた。米メディアによると、提出された書類には「著しく低賃金」だったことなどが記されているが、球界OBはこの主張を一蹴。「言い訳にならない」「許せない行為」などと主張している。
米メディアによると、水原被告の当初の年俸は8万ドル(約1250万円)。2022年には25万ドル(3900万円)に増額され、大谷がドジャースに移籍すると、給与は50万ドル(約7800万円)に倍増されたと書面で記されていた。水原被告は自身が「24時間いつでも対応可能」な状態で働いており、「著しく低賃金だった」などとと主張している。一方で、水原被告が大谷の銀行口座から実際に送金を画策した際の肉声が、米メディアに公開。大谷に巧妙になりすまして、銀行のチェックをクリアしていた。
米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」でもこの問題を取り上げて議論。司会のスコット・ブラウン氏は「恥。恥ずべき行為です。彼は重労働で低賃金だと主張していますが、エンゼルス1年目では8万ドル、2022年には25万ドル、ドジャースでは50万ドルを貰っていたワケです。しかも、オオタニからポルシェをプレゼントされた上に別で給料も支給されていました」と神妙な口調で話した。
この発言を受け、元ホワイトソックスのトッド・フレイジャー氏はため息をついたのち、「心が痛む。信頼していた仲間だったのに、汚い行為をしたんだ。許せない行為だよ」と語った。元ヤンキースのエリック・クラッツ氏は「低賃金だったという主張があったよね。確かにMLBの生活基準では、高級料理とか高級住宅地に住まないといけないから、8万ドルはきついよ」とした上で「でも、全員とは言わないけど、友人になった多くの通訳は、全て(選手に)奢ってもらっていたんだ。(給与の)8万ドルのほぼ全ては自分のものになっていたと思うよ」と訴えた。
ブラウン氏はさらに「オオタニも歯の治療のために6万ドル(約936万円)を支払ってあげたのに、そのお金を騙し取って支払いはオオタニのデビットカードを使っていた。(水原被告は)あの手この手を使っていたんです」と力を込めた。
続けてフレイジャー氏は「(低賃金は)言い訳にならない」と述べると、ブラウン氏は「『著しく』低賃金と言っていました。強い文言ですね。オオタニはいい給料を貰っていましたが、貴方もそれなりに貰っていました」「しかも、助けだってお願いできたはずです」とピシャリ。水原被告による主張の矛盾点を指摘していた。
(Full-Count編集部)