近江が北村2発などで選抜準V智弁和歌山を撃破、前橋育英の恩田は完封1番乗り
高岡商は6日にタイブレークを制した佐久長聖と2回戦で対戦へ
第100回全国高等学校野球選手権記念大会は7日、大会3日目を迎え、1回戦4試合が行われた。第2試合では選抜準Vの智弁和歌山(和歌山)が、近江(滋賀)との“近畿対決”に敗れて初戦敗退。第1試合では高岡商(富山)が佐賀商(佐賀)に勝ち、10年ぶりの夏の勝利を挙げた。
○高岡商(富山)4-1佐賀商(佐賀)
高岡商は5回に井林のソロ本塁打で先制。7回に同点に追いつかれたものの、その裏、1死満塁で井林の一ゴロを相手一塁手が弾き、1点を勝ち越し。続く田嶋が右越えの適時二塁打を放ち、さらに2点を加えた。先発の山田が7回1失点の好投を見せると、8回からは大島が抑えて逃げ切った。高岡商は2008年以来となる夏の甲子園の勝利を飾った。
○近江(滋賀)7-3智弁和歌山(和歌山)
近江が、智弁和歌山の“お株”を奪う強打を見せ“近畿対決”を制した。2点を先制されたものの、4回に北村が左中間スタンドへの2ランを放ち、同点に。5回には山田がソロ本塁打を放って勝ち越すと、8回には1点を加え、さらに北村がこの日2本目となる2ラン。リードを広げると、松岡、林、佐合、金城と4投手の継投で、智弁和歌山打線の反撃を防いだ。
○前橋育英(群馬)2-0近大付(南大阪)
前橋育英は2回2死一塁から剣持が右翼線への二塁打を放つと、一塁走者が一気に本塁へと生還。先制に成功すると、4回には1死三塁から丸山が左前適時打。リードを2点に広げると、先発の恩田が近大付打線を散発6安打に抑えて完封した。
○常葉大菊川(静岡)8-7益田東(島根)
常葉大菊川が、益田東との点の取り合いを制した。1点ビハインドの3回、根来が同点の適時二塁打を放つなど怒涛の4連打で一挙に4点を奪って逆転。6回に2点、7回に3点を許してひっくり返されたが、8回裏に神谷が適時二塁打を放って同点。さらに三盗を仕掛けると、これが相手の悪送球を誘って決勝点。シーソーゲームを制し、2回戦に駒を進めた。
この結果、高岡商は前日、史上初のタイブレークを制した佐久長聖と9日目の第2試合で対戦。近江と前橋育英が同日の第3試合を行い、常葉大菊川は8日の第1試合の勝者と、大会10日目の第1試合で2回戦を戦う。
(Full-Count編集部)