大谷翔平よりもフリーマン優勢? 11度目の週間MVPへ…ド軍番記者が指摘する“逆転要素”

大谷は週間打率.367、4本塁打、10打点の大活躍
【MLB】ドジャース 8ー1 Dバックス(日本時間12日・フェニックス)
ドジャースの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、敵地のダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」で先発出場。「母の日」仕様のピンク色のバットを使い、5打数2安打1打点で打率.308に上げた。5日(同6日)からの1週間は30打数11安打の打率.367、4本塁打、10打点と好成績。11度目の週間MVP受賞の期待がかかるが、現地で取材する米記者はどう見ているのか。ロサンゼルス・タイムズ紙のドジャース番ジャック・ハリス記者に聞いた。
大谷はリーグ最多4本塁打を放ち、10打点は同2位、OPS1.390は同4位の好成績だった。ハリス記者は「ベリーグッド。パワーを発揮し、ストライクゾーンの見極めができていた時期に戻った。先頭打者としてとても効果的でした」と評価した。だが、ライバルは強敵だ。同僚のフリーマンは打率.500(28打数14安打)、12打点で“リーグ2冠”。OPS1.500は同3位と大谷以上の好成績だった。
「オオタニの受賞はあるかもしれません。でも、今回はフレディ・フリーマンという強力なライバルがいます(笑)」
「ドジャースの上位打線を打つ全員がいいスイングをしています。チームメートを除いて(大谷より)いいスイングをしている選手は現状あまりいませんよ。直近は(大谷、ベッツ、フリーマンの)3人全員がいいスイングができています」
他の候補ではリーグトップの週間打率.500、OPS1.736をマークしたライアン・マクマホン(ロッキーズ)や週間打率.500、同2位のOPS1.510を記録したエリオット・ラモス(ジャイアンツ)がいる。だが、ドジャース番記者は週間MVPはチーム内の争いになると読んでいるようだ。
本塁打を除いて打撃成績ではフリーマンが上だが、仮に大谷が受賞するとすれば? それは週間MVPへ投票する記者への“インパクト”だ。9日(同10日)の敵地・ダイヤモンドバックス戦では2本の二塁打を放ち、3点差を追いついた9回に決勝12号3ラン。バットフリップ、万歳ポーズも決まっていた。
「この前も貴重な一打を放ちました。成績が週間最高でなくても、今週は最も重要な場面で何本も打ちましたから。今週のショウヘイは(キャリアで)最高の週の1つでした。相性のいいマイアミに戻りましたからね」
大谷かフリーマンか? 大谷が受賞となれば、前人未到の「50-50」を達成した昨年9月以来。通算11度目は日本選手の最多記録を更新する。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)