大谷翔平は「ミスできる余裕ある」 会心でなくても20号…ド軍監督「ヘリウム球のようだ」

3打数1安打2打点で打率.296、チームは2カードぶり勝ち越し
【MLB】ドジャース 9ー5 ガーディアンズ(日本時間28日・クリーブランド)
ドジャースの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地のガーディアンズ戦に「1番・指名打者」で先発出場し、4回に3試合連発となる20号2ランを放った。デーブ・ロバーツ監督は「勢いよく飛んだ打球ではなかったけど、スピンがうまくかかっていた。ヘリウムボールのようにどんどん飛んでいった。他の誰よりもミスできる余裕がある。おそらくジャッジと彼くらいだよ」と目を丸くして称賛した。
2点リードの4回2死一塁。右腕バイビーの外角カットボールをバットに乗せ、左翼ポール付近の通路へ。5年連続20号で、自身6度目の到達は松井秀喜を抜いて日本人最多となった。飛距離362フィート(約110.3メートル)は今季最短。打球速度104.5マイル(約168.2キロ)、角度39度のムーンショットだった。
5月は13本目と絶好調。直近14試合で8本塁打と当たりが止まらない。「自分のストライクゾーンを振って、ヒッティングゾーンに入っていない球を見逃している。その期間を見ると、四球も大きく増えていると思う。四球を受け入れて、自分の球だけをふれば、長打が生まれる」とロバーツ監督は称賛。シーズン58発ペースだ。
チーム55試合目での20号到達はエンゼルス時代の2023年の68試合を抜いて自己最速だ。「スプリングトレーニングで違いに気がついたことはないよ。ストライクゾーンの見極めが随分とできているように感じる。それ以外に要因は分からない」。好球必打が好成績につながっていると分析していた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)