月間MVP大谷翔平、5月に残した5つの“偉業” メジャー4冠、歴代2位の快記録ペースも

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

15本塁打、86塁打、31得点、21得点はメジャー4冠

 メジャーリーグ機構(MLB)は5月の月間最優秀選手(MVP)を発表し、ナ・リーグではドジャースの大谷翔平投手が今季初受賞した。昨年9月以来で、通算6度目の受賞は自らが持つ日本選手最多を更新。また、両リーグで複数回受賞したのは史上初めてだ。大谷の月間MVP受賞を伝える広報発表では、大谷が5月に残した5つの偉業に注目している。

 驚異的な1か月だった。まずは『メジャー4冠』だ。15本塁打、86塁打、31得点、21長打はメジャー全体トップ。長打率.782、OPS1.180はメジャー全体2位だったと伝えた。

 続いては『月間15本塁打』だ。1953年8月のデューク・スナイダー、1985年6月のペドロ・ゲレーロに並ぶ球団記録で、メジャー全体では35人目の記録。大谷は2023年6月にも15発を放っており、複数回達成は史上8人目だ。ちなみに、他の達成者はマーク・マグワイア(5回)、ベーブ・ルース(4回)、ハンク・グリーンバーグ(3回)、サミー・ソーサ(3回)、アルバート・ベル(2回)、バリー・ボンズ(2回)、ルディ・ヨーク(2回)。

『5月のハイライト』には、2度の3試合連発、2度のマルチ本塁打、4本の先頭打者弾をピックアップした。『シーズン全体の注目記録』として、63得点は1901年以降、6月前に到達した史上初の記録で、シーズン173得点ペース。1921年ベーブ・ルース(177得点)に次ぐ歴代2位となる。また、月間で20長打、25打点、30得点以上を記録したのは球団史上6人目(通算7度目)になるという。

 最後に5月に見せた『安定した活躍』にも注目している。27試合のうち21試合で安打を放ち、10試合でマルチ安打をマーク。1試合3安打も3度、出塁は27試合中23試合で記録した。また、5月3〜9日にかけて7試合連続長打を記録した。これは2023年6月12〜18日、2024年6月16〜22日に並び自己最長だ。

 大谷は2021、2023年と6月に2度の月間MVPを受賞。得意の6月を前に状態を上げてきた。移籍後の初の連続受賞にも期待したいところだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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