決戦前に主砲が覚醒 4番・山本が満塁弾で勝利に牽引「明日につながる打撃を」
11日にはアメリカと事実上の決勝戦
大黒柱の4番が、また圧倒的なパワーを見せつけた。第16回世界女子ソフトボール選手権は10日、決勝トーナメント1回戦(ZOZOマリンスタジアム)が行われ、日本はプエルトリコに7-0と6回コールド勝ち。この試合で、山本優(ビックカメラ高崎)が左翼へ今大会5号となる満塁アーチをかけた。
2点リードとして、なお2者が歩いて迎えた2回2死満塁の場面。「初球にタイミングが合わず空振りした同じチェンジアップ。風があってどうかと思ったが入ってくれた。初回に(渥美で)先制してもらい、楽な気持ちで打席に入れた」と左中間への満塁ホームランとした。
今大会では8試合で打率.429、5本塁打、14打点と大活躍。11日に控えたアメリカとの全勝対決を前に、主砲の爆発は大きい。
4年ぶり世界一の先にあるのは、もちろん2020年の東京五輪。「明日(アメリカ戦)につながるバッティングをしたかった。チャンスはそう多くないので、チャンスメイクしながら得点を重ねていきたい」と、世界屈指の米国エース、アボット攻略に向けて決意を新たにした。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)