「どう思います?」 大谷の“カウンター”に米記者タジタジ…21時間後に訪れた急展開

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

球宴前の投手復帰の可能性「まあそんな感じ」

 投手復帰が16日(日本時間17日)のパドレス戦に決定したドジャースの大谷翔平投手の思わぬ反応に、米メディアも苦笑いだ。2本塁打を放った14日(日本時間15日)の試合後、球宴前の投手復帰の可能性について聞かれていた大谷が、米記者に逆質問。米記者は困惑の表情を浮かべていた。

 大谷はこれまで3度の実戦形式の投球練習「ライブBP」に登板。14日(同15日)の試合前にもブルペン入りした。術後3度目のライブBP登板となった10日(同11日)の敵地・パドレス戦前には3回想定で最多44球を投げ、1安打6奪三振をマークした。

 3度目のライブBP後にデーブ・ロバーツ監督が、球宴前の投手復帰について「可能性はゼロではない」と言及。この発言について14日(同15日)、米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のドジャース番を務めるファビアン・アルダヤ記者が大谷に質問した。

 すると大谷は「どう思います?」と返答。不意を突かれた形で苦笑いしたアルダヤ記者が即座に「こっちが聞きたいくらいです」と返すと、大谷は笑みを浮かべ「まあそんな感じです」と明確には答えなかった。

 ロバーツ監督は翌15日(同16日)のジャイアンツ戦前に、大谷の次回のライブBPが投手復帰前最後になる可能性を問われると「その可能性はある」と言及。さらに試合後、改めて大谷の投手復帰がいつになるのかという話が切り出されると「彼は高い確率で今後数日のうちにオープナーで投げるだろう。1回(イニング)なのか2回なのかはわからないが、私の推測では1回ほど先発で投げるだろう」と言及していた。そしてその直後、球団は大谷が16日(同17日)の本拠地パドレス戦で先発することを発表した。

「ジ・アスレチック」は14日(同15日)、「オールスターブレイク前に投手復帰する可能性があることをオオタニが示唆」とのタイトルでアルダヤ記者の原稿を掲載していた。その中で、大谷との試合後の囲み取材でのやりとりで「そんな感じ」と返答を受けた様子について「冗談めかしてオオタニは問いかけた」としている。そして「オオタニは(自分にもわからないかのように)肩をすくめた。二刀流選手としての復帰を間近に控えているのかもしれない。オオタニは自身2度目となる肘の靭帯再建手術からのメジャー復帰が近づいていることを明らかにした」と記していた。大谷の真意はその時点では掴めなかったわけだが、そこから約21時間後、投手復帰が発表されるという急展開を見せることになった。

(Full-Count編集部)

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