大谷翔平が「戻ってきたことはいいこと」 敗戦の敵将は感銘…一方で感じた“課題”

大谷は663日ぶりの復帰マウンド
【MLB】ドジャース 6ー3 パドレス(日本時間17日・ロサンゼルス)
ドジャースは16日(日本時間17日)、本拠地でのパドレス戦に6-3で勝利した。「1番・投手兼指名打者」として先発した大谷翔平投手は、投げては1回28球を投げて2安打1失点。打者としては4打数2安打1四球だった。試合後に取材に応じたパドレスのマイク・シルト監督は「戻ってきたことはいいことだ」と称賛した。
大歓声の中でマウンドに上がった大谷は初回、先頭のタティスJr.の初球で98マイル(約157キロ)をマーク。2番のアラエスには最速100.2マイル(約161.2キロ)を計測した。それでも2安打でピンチを作り、マチャドに犠飛を浴びて先取点を許した。平均球速は99.1マイル(約159.4キロ)だった。
シルト監督は試合前から大谷の復帰について「球界にとってもいいこと」と語っていたが、ベンチから見届けた偉才の登場には改めて興奮した模様。一方で「初っ端から、私たちの打席(内容)はとてもよかった。狙ったことじゃないけど。タティ(タティスJr.)はとてもよかった。彼(大谷)から得点を奪うことができた」と“大谷攻略”に手応えを得た模様。それでも「彼が戻ってきたことはいいことだ」と笑顔を見せた。
大谷はスピードこそ出ていたが、際どい判定もあって復帰戦は失点という形になった。シルト監督は「少し勘を取り戻している最中のように感じたけど、私たちは彼相手にいい打撃をすることができたし、戦う姿勢を見せることができた」と、“付け入る隙”も感じたようだ。
投手・大谷は1回2安打1失点だったが、バットでは1点を追う3回2死三塁、右腕シーズから同点の左中間適時二塁打。自らのバットで黒星を消した。4回2死一、二塁では右前適時打を放ち、5点目を呼び込んだ。マルチ安打は3試合連続で今季24度目。打率.300となり、5月23日以来の打率3割に到達した。
(Full-Count編集部)