大谷翔平が捉える89年ぶりの伝説記録 ルースらだけの“特権”…イチローも未踏の偉業

シーズン158得点以上を最後に達成したのは1936年のゲーリッグ
【MLB】ドジャース 8ー1 ロッキーズ(日本時間26日・デンバー)
“新境地”を切り拓いている。ドジャース・大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、敵地ロッキーズ戦に「1番・指名打者」で出場。2打数1安打2四球で3出塁し、2得点を挙げた。今季79得点は堂々のメジャートップ。メジャー90年ぶりに「158」の壁を突破する可能性が出てきた。
両軍無得点で迎えた6回無死一塁で、大谷は左前へ3試合連続安打を放った。その後2死二、三塁となり、マンシーの打席で豪雨が降り注ぐと、打ち上げた内野フライを相手守備が見失ってポトリ。その間に大谷は二塁から生還した。さらに7回は申告敬遠で出塁し、マンシーの満塁弾で再びホームに生還した。
16日(同17日)のパドレス戦から6試合連続で得点はゼロだったものの、直近3試合で6得点の荒稼ぎ。79得点はヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手に9差をつけてMLB1位となった。また、年間でも158得点ペース。54本塁打&59盗塁で前人未到の「50-50」を達成した昨季の130得点を大きく上回る勢いだ。
このペースを維持できれば、メジャーでも数少ない大記録に到達することになる。1900年以降において、シーズン158得点以上はわずか7度だけ。1921年のベーブ・ルース(177得点)、1936年ルー・ゲーリッグ(167得点)、1928年ルースと1931年ゲーリッグ(163得点)、1920年と1927年のルースと1930年チャック・クライン(158得点)しかいいな領域だ。言わずもがな、4人とも殿堂入りしている大打者である。
得点数の歴代記録は大半が1890年代や1920年代に生まれており、2000年以降で最多のジェフ・バグウェル(2000年/152得点)が歴代30位タイ、21世紀最多のロナルド・アクーニャJr.(2023年/149得点)でも47位タイとなっている。果たして大谷は得点数でも歴史を生み出すのか。“最強1番”としての活躍にも期待したい。
(Full-Count編集部)