大谷翔平は「人としても凄いんだ」 “仲良し元同僚”が明かす…1年半で触れた伝説と内面性

取材に応じたロッキーズのミッキー・モニアック【写真:上野明洸】
取材に応じたロッキーズのミッキー・モニアック【写真:上野明洸】

エンゼルス時代のチームメート…モニアックが振り返る思い出

 大谷翔平をよく知る人物が、相手チームにいた。ドジャースは24日(日本時間25日)からコロラドでロッキーズとの3連戦を戦った。25日(同26日)のカード第2戦では、6回の雨のため試合が一時中断。再開直前に大谷と中堅付近で談笑していたのは、エンゼルス時代にチームメートだったミッキー・モニアック外野手だった。

 モニアックは2022年8月にエンゼルスに移籍し、約1年間半チームメートだった。2023年には85試合に出場するなど大谷のプレーを間近で目撃し、大谷も3歳年下のモニアックを可愛がった。“ミッキー”にちなんで、大谷がミッキー・マウスの耳に見立て、広げた両手を自らの頭部につけて交流していたのは記憶に新しいだろう。

 カード初戦を戦う前に取材に応じたモニアックは、「ショーと同じフィールドに立つことが出来れば、チームメートとしてでも、対戦相手としてでも、いつでもとても楽しいよ! でも、チームメートとして戦う方がもう少しだけ楽しいかな」とニコリと笑った。

 大谷はモニアックとプレーした2022年は15勝と34本塁打、2023年も10勝と44本塁打と二刀流で大活躍。「彼は史上最高の選手の1人だ。異論はないはずだ。彼の能力を超える者は誰もいないし、スペシャルだね」。一番印象深いプレーは2023年7月28日(同29日)のタイガースとのダブルヘッダーで、第1試合で完封、第2試合で2本塁打を放った日の事を挙げ、「そんなこと誰もやったことがないよ! 見ていて楽しかったね」と当時の衝撃を振り返る。

 今年4月にドジャースタジアムで試合が行なわれた際には、再会して談笑。「元気にしているのかなって。結婚して、娘さんも生まれたからね。クールだった。その時はまだ投球をしていなかったから、『肩の調子はどう?』って聞いたよ。再会できてよかった」と明かした。

 一時期でも大谷とプレーしたことは、忘れられない思い出となっている。「彼はアンビリーバブルな野球選手なんだけど、人としてもっと凄いんだ。彼はいい人だし、明るくて、愛されている。人生を楽しんでいるね。(大谷とは)いいチームメートであり、いい友人でもある。全世界が野球選手としてショウヘイ・オオタニを見るけど、人柄もスペシャルだ。彼は素晴らしいよ」と賛辞を惜しまなかった。敵同士という関係になっても、培った友情が消えることはない。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY