大谷翔平の“84.7”は「エリート級」 米メディアも称賛…目に焼き付いた「驚くべき瞬間」

歴代のドジャース投手陣の記録に名前を刻んだ大谷
【MLB】ロイヤルズ 9ー5 ドジャース(日本時間29日・カンザスシティ)
ドジャース・大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、敵地で行われたロイヤルズ戦に「1番・投手兼指名打者」で出場。今季3度目の先発マウンドで復帰後初めて2イニングを投げ、27球で1安打1四球1奪三振無失点の快投を見せた。まだ計4回(イニング)の公式戦登板ながら順調な復活ロードを予感させる内容に、ドジャース公式メディアも大谷を称えた。
球団公式ブログ「ドジャー・インサイダー」は大谷の降板後、「オオタニが3度目の先発で魅せた」と題した記事を公開。「彼の天井がどこまで高いのか、想像してみてくれ。オオタニはドジャースでの3度目の先発登板となった土曜日のカンザスシティでの試合で、チーム加入後最長の投球回数を投げ、いくつかの驚くべき瞬間を見せた」と綴ると、最も印象的だったのは、初回にビニ―・パスカンティーノ内野手を101.7マイル(約163.7キロ)のフォーシームで二ゴロ併殺に打ち取ったシーンだと紹介した。
この一球は、大谷にとってMLB公式戦自己最速を更新する球となり、同記事は「スタットキャストによると、これは2008年以降、ドジャースの投手によってアウトを記録した中で7番目に速い球でもある」と球団記録に大谷の名前が刻まれたことも紹介し、二刀流の偉大さを称えた。
大谷が効果的にストライクを奪っていることに触れつつ、対戦した打者が放った打球速度にも着目。同戦でロイヤルズの打者が大谷との対戦でインプレーにした5つの打球の平均初速は80.8マイル(約130.04キロ)だったという。そして「これまでの3試合でオオタニが打たせた平均打球初速は84.7マイルだ(約136.31キロ)。(インプレーになった)打球が12回とサンプルは少ないが。87マイル(約140キロ)を下回ればエリート級とされている」と大谷の球が秘めた“力強さ”にも言及した。
今季初めてとなる2イニング目は3者凡退と、完全復活が近づいていることを感じさせた大谷。同メディアも「繰り返すが、オオタニのドジャースの投手としての投球はまだ4イニングに過ぎない。しかし、オオタニに関するすべてのことと同様に、(彼の投球も)実に魅力的で目が離せない」と今後の登板に期待を寄せていた。
(Full-Count編集部)