昨季日本一の立役者にOB苦言「よくない方向に」 打率.218で2軍降格…問題視した“12”

梶原は今季47試合で打率.218、4盗塁…7日に2度目の2軍落ち
前DeNA監督のアレックス・ラミレス氏が、自身のYouTubeチャンネル「ラミちゃんねる」で梶谷隆幸氏と対談した。古巣の“スター候補生”について徹底分析。昨季ブレークを果たすも今季は苦しむ梶原昂希外野手に、梶谷氏は「何かに気付いて考え方を変えないと、本当によくない方向にいくんじゃないかという危機も感じる」と厳しくも熱い言葉を送った。
梶原は2021年ドラフト6位で入団。昨季91試合で打率.292、4本塁打、30打点、16盗塁とブレークし、夏場以降は1番打者として定着した。しかし今季は5月に約3週間の2軍調整。さらに7月7日に2度目の抹消となった。ここまで47試合で打率.218、1本塁打、8打点、4盗塁という成績だ。
何より気になるのは、43三振、4四球という数字だろう。ラミレス氏は「すごいポテンシャルを持っていると思う。ただ打ちたい気持ちが強すぎて前でボールを打っている。しっかり最後までボールを見て引きつけることが大事だね。引きつければ四球も増えて打率も自然に上がるはず。四球が(プロ4年間通算で)たった12。自分がほかのチームの監督でDeNAと対戦するなら、彼にストライクはいらない。振ってくれるからね。相手がデータを見ればストライクはいらないから抑えやすくなる」と指摘した。
189センチ、90キロの恵まれた体から放たれるフルスイングや俊足は魅力的。梶谷氏は「僕の若いときに似ている。安打(29)より三振(43)が多い? 持っている能力も飛ばす力もランニングももちろんいいですし、どううまくするか」と分析する。さらに言葉に力を込めた。
「酷評はしたくないんですけど、基本的にストライクを振りに行くタイプ。自分の打てる球と打てない球の確率が数字に出ている。明確にここを待つというところが見ていてわからないので、そういうものを持っていればもっと確率よく打てたりするのではと。これだけの能力があるからちょっと考え方を変えて。明確に考え方をチェンジしたら素晴らしい成績を残すと思う」
ポストシーズンでも活躍して日本一に貢献し、今年3月には侍ジャパンにも初選出された25歳。能力の高さは誰もが認めるだけに“変化”を求めた。