2大会連続優勝を飾ったアメリカ 監督「若い選手を作ってきた努力が報われた」
決勝戦は5投手を投入して日本を下す
投打に層の厚いアメリカが、日本に連夜のサヨナラ勝ちを収め、2大会連続11度目の世界一に輝いた。第16回世界女子ソフトボール選手権は12日、千葉市のZOZOマリンスタジアムで決勝を行い、アメリカが前日の準決勝で延長8回にサヨナラ勝ちした日本を、再び延長10回、6-7のサヨナラで下した。
投手層の厚さを誇るアメリカは、リケッツ、バーンヒル、オトゥール、ガルシア、アボットと5投手の継投策をとった。
日本に先制を許すも、0-2の3回、ここまで今大会無失点を続けてきた上野由岐子からスポルディングが逆転3ラン。だが、6回に藤田倭(太陽誘電)に同点アーチを架けられ、タイブレーク方式(無死二塁でスタート)の延長にもつれ込んだ。
アメリカは8回に1点勝ち越されたが執念で追いつき、延長10回にも再び藤田の2ランで2点リードを許したが、その裏の攻撃で上野に4本のヒットを浴びせ、最後は9番スチュワートが三塁線を破るヒットでパワーの差を見せつけた。
アメリカチームのエリクセン監督は「素晴らしいゲーム。17イニングを1人で投げた上野のピッチングは、信じられない。まるで最強戦士と戦っているみたいだった」と日本チームを讃えたが、「若い選手を作ってきた努力が報われた。その若いチームにリケッツやモニカ(アボット)など経験豊富な選手がチームの底上げを図ってくれた」と喜んだ。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)