大谷翔平が“7連敗ストッパー”に　ド軍監督は安堵「今夜はぐっすり眠れそう」

ロバーツ監督「初回は3者三振で試合の流れを作ってくれた」

【MLB】ドジャース 2ー1 ジャイアンツ（日本時間13日・サンフランシスコ）

　ドジャースの大谷翔平投手は12日（日本時間13日）、敵地・ジャイアンツ戦に先発登板し、3回1安打無失点と好投した。4三振を奪い、4試合連続無失点。チームは連敗を7でストップした。デーブ・ロバーツ監督は「今夜はぐっすり眠れそうです」と安堵の表情を浮かべた。

　最速99.9マイル（約160.8キロ）のフォーシームで攻めた。初回は3者連続三振の立ち上がり。初回に投じた12球のうち9球がフォーシームだった。2回は2死からイー・ジョンフを四球を与えたものの、続くシュミットを遊飛に打ち取った。「初回は3者三振で、試合の流れを作ってくれた。いい形で試合に入ることができた」と、指揮官は賛辞を送った。

　3回も2死からヤストムレスキーに右前打を許したが、続くラモスを99.1マイル（約159.5キロ）で力のない中飛に仕留めた。3回4奪三振1安打無失点。36球（ストライク25球）のうちフォーシーム23球と威力を発揮した。6月22日（同23日）の本拠地・ナショナルズ戦から4試合、8イニング連続無失点となった。

　ロバーツ監督は「フォーシームは本当に伸びがあって、しかも非常にコントロールができていた。今日はフォーシームを多めに使ったが、配球のバランスも取れていた。ダルトン（ラッシング）は本当に良い仕事をしてくれたと思う。ショウヘイともエメットともべシアとも」と、マスクを被った新人ラッシングへの称賛も忘れなかった。

　試合前、指揮官は投手・大谷と打者・大谷は“別人”で、「打者の時はリラックスしていながら競争心が見えるが、投手の時はちょっと違う鋭さを感じる。登板日は、ほとんど接触しない。朝食で顔を合わせるぐらいで、その日だけは別人のようになる」と明かしていた。

「本当に頭が良い選手で、今チームがどこにいるかを理解している。今日がいかに重要な試合かを知っている。彼は間違いなく楽しんでいる」。3イニングだったが、連敗ストッパー級の活躍。ロバーツ監督は投手・大谷に頼もしそうだった。

（小谷真弥 / Masaya Kotani）