大谷翔平はなぜダービー決戦に出場せず? ロバーツ監督明かす裏側…最初から選択肢になし

オールスターで指揮を執ったドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:ロイター】
オールスターで指揮を執ったドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:ロイター】

2022年から導入されたオールスターの特別ルール

【MLB】ナ・リーグ 6ー6 ア・リーグ(日本時間16日・アトランタ)

 MLBオールスター戦が15日(日本時間16日)にアトランタで行われ、6-6の引き分けで9回を終えた。特別ルールによるホームランダービー決戦に突入し、最後はナ・リーグが勝利を収めた。試合後に会見に応じたドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、大谷翔平投手は最初から選択肢になかったと明かした。

「1番・指名打者」で先発出場した大谷は、初回の第1打席で昨季投手3冠のタリク・スクーバル投手(タイガース)から技ありの一打で中前に運び、球宴では2年連続3本目のヒットをマークした。第2打席は右翼ポール際に本塁打性の打球を飛ばすも惜しくもファウル。その後一塁ゴロに終わり、5回に代打を告げられて交代した。2打数1安打1得点だった。

 大谷交代後もナ・リーグは打線がつながり、一時は6-0と大量リード。しかし7回に4点を返されると、9回に2点を追い付かれて同点に。その裏に反撃できず、特別ルールによるホームランダービーとなった。出場者は、ナ・リーグがカイル・ストワーズ外野手(マーリンズ)、シュワーバー、ピート・アロンソ内野手(メッツ)、ア・リーグはブレント・ルッカー外野手(アスレチックス)、ランディ・アロサレーナ外野手(マリナーズ)、ジョナサン・アランダ内野手(レイズ)。大谷の名前はなかった。

 試合後に会見に応じたロバーツ監督は、米記者から「ショウヘイを呼び戻せなかったんですか?」と聞かれると「ショウヘイはとうの昔にいなくなってしまった。確かルールは、試合前に3人と補欠1人を宣言しないといけなかったはずだ」と説明。試合前の段階で大谷を選択肢から外していたとした。

 大谷は交代後の記者会見の際、レッドカーペットで着用していたスーツ姿で登場。早くも帰路についていたようだ。ロバーツ監督は「なので、私たちは選手らを呼び寄せて誰が試合後も残るか決めた」と話し、大谷が試合途中に球場をあとにすることも想定内だったようだ。

 一方でダービー決戦は異様な盛り上がりを見せた。選手たちが1スイング1スイングの結果に一喜一憂。本塁打が飛び出せば、子どものようにはしゃいで喜んでいた。レギュラーシーズンでも導入しては、と聞かれたロバーツ監督「Oh……No! このエキシビションだからグレートだったけど、レギュラーシーズンで(延長になったら)二塁にランナーを置く(ルールでも)構わない。でも、史上初のことができた。今晩は盛り上がったんじゃないかな」と、“お祭り”限定でやるべきとの考えを示した。

(Full-Count編集部)

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