大谷翔平が見据えるド軍140年名門史で”初の偉業” イチローも未到達…驚愕ペース「150」

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

直近の年間150得点以上は2000年のジェフ・バグウェルが最後

 ドジャース・大谷翔平投手は、前半戦を32本塁打やOPS.987など驚異の“リーグ6冠”で折り返した。18日(日本時間19日)から始まる後半戦。チームの優勝争いだけでなく、個人成績も注目される。中でも今季の記録更新が期待されるのが、驚異的なペースで積み重ねる得点数だ。

 前半戦最後の試合となった13日(同14日)のジャイアンツ戦、大谷は4回に四球で出塁すると、テオスカー・ヘルナンデス外野手の適時打で先制のホームを踏んだ。さらに延長11回には申告敬遠で出塁し、フレディ・フリーマン内野手のポテンヒットで勝ち越し点を挙げた。この試合で2得点を挙げ、91得点は両リーグトップとなっている。

 年間では151得点ペースとした。昨年は自己最多の131得点を記録したが、大きく自己ベストを更新する勢いだ。もっとも、個人という枠にとどまらないのが、今季の得点ペースの凄みだ。ドジャースの歴代最多得点は1890年ハブ・コリンズの「148」。140年以上の歴史を誇る名門史でも、150得点以上は記録されていない。

 そして、シーズン150得点以上は“大きな壁”にもなっている。直近では2023年に「40本塁打&70盗塁」を記録したロナルド・アクーニャJr.外野手(ブレーブス)が149得点としたものの、あと1点及ばず未達成。最後に突破したのは2000年ジェフ・バグウェル(152得点)まで遡り、21世紀では達成者は一人もいない。

 歴代でも延べ46度しか生まれていない「150」の高み。大谷がさらにペースを上げられれば、ナ・リーグ最多の1930年チャック・クラインの158得点の更新も見えてくる。1900年以降にシーズン158得点以上はわずか7度だけ。最後の達成は1936年のルー・ゲーリッグ(167得点)だ。チームに勢いをもたらす“切り込み隊長”は、後半戦も躍動して勝利をもたらすだろうか。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY