大谷翔平を巡り激論「私なら違う」 Aロッドとジーターが“衝突”…食い違った見解

元ヤ軍のジーター氏とAロッド氏が投手・大谷について議論
2人のレジェンドが日本のスターについて熱い議論を交わした。米放送局「FOXスポーツ」が14日(日本時間15日)に映像を投稿。デレク・ジーター氏と“Aロッド”ことアレックス・ロドリゲス氏が、ドジャース・大谷翔平投手の後半戦の投球について持論を展開。両者の意見は食い違っていた。
元ヤンキースの名将、ジーター氏は大谷の投手起用について長期的視点を重視する考えを示した。「ドジャースは今シーズンだけを考えている訳ではない」と語り、大谷との10年間という長期契約を踏まえた慎重な起用法を推薦。昨季、投手大谷なしでワールドシリーズを制覇した実績を挙げ、「いなくても制覇できる」と余裕を見せた。ブレイク・スネル投手の獲得も大谷の負担軽減が狙いと分析している。
さらにジーター氏は投手大谷の起用法について、先発で可能な限り投げさせるべきと主張。「球界で彼ほどの活躍ができる選手は他にいない。歴代で見てもそうかもしれない」と、メジャー史における大谷の存在価値を重視した。ただし長期契約を考慮し、無理は禁物との慎重な意見も忘れなかった。
一方でロドリゲス氏は「それはリスクがある。デレク、私なら違う起用法をするよ」と異なる起用法を提案した。「最初の4、5回を投げさせるのではなく、最重要の場面で2、3イニング投げさせる」と救援での起用を主張。WBCの決勝戦の9回にでマイク・トラウトから三振を奪った場面を例に挙げ、勝負どころでの短期集中投球が効果的と説明した。
ジーター氏はロドリゲス氏の考えに理解を示しながらも「球場によって構造が違う。DHで出場していたら、クラブハウスかベンチの近くでウォーミングアップをしないといけない」と実務面での問題も提起した。大谷が異次元すぎるからこそ起きた“論争”。新たな戦術論議として、今後も同様の議論は過熱しそうだ。
(Full-Count編集部)