金足農の剛腕・吉田の2戦目は? 関東の強豪校同士も激突…第10日みどころ
花咲徳栄-横浜は2回戦屈指の好カード
第100回全国高等学校野球選手権記念大会は14日、第10日を迎える。1回戦の鹿児島実(鹿児島)戦で14三振を奪った金足農・吉田が再び甲子園のマウンドへ。第3試合では、夏2連覇を目指す花咲徳栄(北埼玉)が横浜(南神奈川)との首都圏強豪校対決に臨む。
レジェンド始球式は、高知商で春夏合わせ甲子園4回出場。1980年の第52回選抜大会で優勝し、当時の人気野球漫画の主人公になぞらえ「球道くん」と呼ばれた中西清起さん(元阪神)がつとめる。
◯常葉大菊川(静岡)-日南学園(宮崎)9時30分
初戦で益田東(島根)との二転、三転の打撃戦を制した常葉大菊川。「フルスイング野球」の異名を取る打線は9安打にとどまったものの、同時に掲げる「ノーサイン野球」で機動力を生かし相手を揺さぶる試合巧者ぶりを見せた。1回戦で本塁打を放った打線の中心、1番・奈良間も好調だ。日南学園の辰己は1回戦、わずか99球の省エネ投球で丸亀城西(香川)を完封。フレッシュな状態で2戦目に臨めそうだが、自由奔放に打ち、走ってくる常葉大菊川を術中にはめることができるか。
◯金足農(秋田)-大垣日大(岐阜)12時
金足農の吉田は初戦でMAX148キロ、14三振を奪ったのもさることながら、ピンチを迎えると一段ギアを上げるクレバーな投球が光った。1回戦が157球と球数が多かっただけに、ここから先は、投球数を抑えていくことも課題になってくる。大垣日大を率いる百戦錬磨の阪口監督が、どんな手を使って”みちのくの剛腕”を崩しにいくか。東海大星翔(熊本)に3本塁打を浴びせた打線は好調。走者をためた状況で初戦2発をたたき込んだ2年生の5番・小野寺に回したい。
◯花咲徳栄(北埼玉)-横浜(南神奈川)14時30分
2回戦で当たるにはもったいない好カード。花咲徳栄は初戦で鳴門(徳島)の2年生左腕・西野の、内角速球を見せ球にチェンジアップ、スライダーを低めに集める投球に手こずった。横浜の投手陣は、初戦に先発したエースの板川が西野と同タイプ。速球左腕・及川先発の可能性もあるが、誰が先発するかも最初のポイントとなる。花咲徳栄はエースで4番の野村が本塁打、”スーパー1年生”井上が3安打と初戦で結果を出した。野村には立ち上がりに不安定な面があるだけに、先制して優位に立ちたい。横浜は、初戦当たりのなかった4番・万波の奮起に期待。
(Full-Count編集部)