たった1日で記録ラッシュ…大谷翔平が生んだ“異例の事態” 比較対象不在、史上3人目の快挙も

投げては3回1安打4K…打っては初回に逆転35号2ラン
【MLB】ドジャース 5ー2 ツインズ(日本時間22日・ロサンゼルス)
二刀流で魅せた。ドジャース・大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、本拠地でのツインズ戦に「2番・投手」で先発出場。投げては3回を投げて4安打1失点3奪三振、打っては初回の第1打席で35号逆転2ランを放った。投打で圧倒的な活躍を披露し、数々の記録を生み出した。
まずはバッターとして、偉業を成し遂げた。MLB公式のサラ・ラングス記者は「ドジャース球団史における最初の101試合での本塁打数」を紹介。大谷は35号とし、1955年のデューク・スナイダーに並んで球団歴代トップとなった。歴史的ペースでアーチを積み上げ、昨季自身が打ち立てたドジャース年間最多54本塁打を1年で更新するペースとなっている。
そして忘れてはいけないのが、“投手として”本塁打を放った点だ。同記者は「これはショウヘイ・オオタニの投手として5本目となる初回での本塁打」と説明し「MLB史上、3本以上打った選手は他にいない」と投稿した。そもそも投手が初回に本塁打を放つこと自体は異例のことだが、二刀流の大谷ゆえに、常識を破壊する記録を積み重ねているようだ。
また、シーズンで複数回先発した投手の本塁打数ランキングでは3位に浮上した。もっとも、1位は2021年の大谷(46本)、2位は2023年の大谷(44本)、4位も2022年の大谷(34本)であり、比較対象は自身だけという異次元の記録でもある。
大谷はこの日、初回にバクストンに先頭打者アーチを浴びていた。実は35号と合わせて珍しい記録を生んでいた。ツインズ放送局「Twins.TV Presented by Progressive」によると、初回に投手として本塁打を浴び、初回の打席で本塁打を記録したのは、1959年のマーシャル・ブリッジズ(カージナルス)、1979年のランディ・ラーチ(フィリーズ)以来、大谷で3人目だった。ナ・リーグは2022年に指名打者制度が生まれ、もはや大谷以外では生まれないであろう“快挙”も樹立していたようだ。
(Full-Count編集部)